AACA 第2戦

AACA 第2戦 長良川特設コース 91.8km 5.1km×18周

横風強風。
風を使ってのチーム攻撃で人数を絞り、雨乞のトレイン発車を試みる。
序盤のアタック合戦は様子を見ながら、チームで追えなくなるような逃げができそうならチェックを入れる。

序盤の打ち合いは静観。
無理せずに前へ乗れそうなら、流れで前に行く。

2周目の折り返し、中島さんと雄大が含まれた集団と後ろの集団とに割れる。
自分で追わずに、周りの選手を使ってレースを優位に進める。
が、横風の影響で後ろの選手は脚が削られて、さらに前に上がりたくても上がれない状況のため、なかなかドンパチにならない。

結構ごっそり抜け出してしまい、前はキレイにローテーションが回っているように見える。
15〜20人くらい?いそうなので、チームで体制を整えて6人で前を追っても厳しそうに見えた。
これはいち早く前と合流しなければ、レース終了の感じがする。

単独で抜け出して前を追う。
途中で中島さんの4人のグループに追いついて前を追ったが、先頭と10秒くらいまで詰められた。
しかし、この最後の10秒がなかなか詰められない。

かなり踏んでいたが、多勢に無勢。雄大がなかなか追いつけない自分たちを引き上げようと下がってきた。
しかし脚がどんどん削られていき、向かい風区間でオールアウト、遅れてしまった。

集団に戻るも、横風で休めず前に上がれない...
最後は集団からも遅れ、降ろされてしまった。

先頭はそのまま逃げ切り。
空振りに終わったレースになった。

振り返って個人的な失敗としては、「雨乞をゴールスプリントさせる」という目標に向かう動きが徹底できなかった点。
特に集団が割れた時には、他の選手を使って前と繋がればよいし、捕まらずとも2人が前にいるので自分で脚を使わずに良い、と判断した。
「なるべく前に多く乗っていく」といった動きならそれで正解だが、雨乞が後ろに取り残されているという状況を対処しなければ、今回のチームのひとりとしての動きとしては間違いだった。
今回のような横風の水物展開となるレースでは、「こうなるだろう」といった他の動きをアテにしてはいけない。
ひとつひとつ確実な動きで立ち回ることで、最終ゴールに辿りつけるのである。

もうひとつは中島さんとの追走の最中で、前に追いつこうと粘った点。
「早くなんとか前に追いつかなれば」と、焦ってレースと自分の脚の状況を俯瞰できなかった。
4人で追っても追いつけなかったということは、単独で考えたとしても、追走をかけるタイミングは遅かったし、先頭まで遠すぎた。
後手を踏んでしまったならそれはしようがない、問題はいかに対象するか。
今回は、大人しく後ろの集団へ「脚を残した状態」で戻り、チームで揃って前を追っていれば、かなり消耗する事になるが、少なくとも振り出しには戻せたかもしれない。
今回の集団の中では、キナンチームが展開を作り上げる実力はあるはずなので、そこの実力に自信を持てたはず。
失敗したとしても、チームで取り返せるのがロードレース。

もうひとつは、どこまで各自判断を挟むか。という、判断。
チームプランとして全員で共通した意識を持っている中で、今回のように想定外(想定はしたが、“そうならないようにする”という動きしか確認できなかった)の展開で、現場で自分しか判断できない場合に、どこまで自分個人の動きをするか。
有力選手・チームの入った20対キナン6という構図は、かなり不利である。ここでも他の選手はアテにできない。
そこの20に入って行くべきか、6に戻って最低でも振り出しに戻して雨乞を勝負させるか。
今回は20に入ろうとして、芋掘り。結果脚を使って、6にも加われなかった。という、やらかし系。
「すぐに単独で20に追いつくべき」「後ろに取り残されたら、前の20には追いつけない」という、個人の現場判断が、結果的にチーム力の低下に繋がってしまった。
仮に20に追いつけたとして、脚を使っている中で、どのくらい勝負できるかというとかなりギャンブル。
けど、もしチームで捕まえられなかったという場合を考えても、それはそれで最悪の状況でもある。

他にも細かい所で反省点はあるが、キリがないので、あとは個人的に聞いて頂きたい。
ツッコミもお待ちしている。

また次回。

コメント

  1. お疲れ様でした。レースを後から動画で拝見しました。

    こんなことを言うとキナンファン、椿選手ファンとしてはあるまじきやもしれませんが、一ロードレースファンとしては第一戦、第二戦ともにとても面白いレース展開でした。
    走られていた選手の方々は相当大変だったと思われますが…。

    特に第二戦では、通常であれば数の多い集団の方が有利となるはずなのに、横風強風で休むこともままならず、選手達の足がどんどんと削られその優位性が無効化されていく様子に、『なんと!気象条件?でこういう状況になるとは!!』と思いながら拝見しました。

    成程、単純な前からの風避けのキレイな縦一列とは異なり、横風の場合は若干斜め後ろ位置に広がっていくのですね。
    逃げグループは人数も少なすぎず多すぎず、またトム・ボシス選手?が上手に形をコントロールしてローテ交代時の選手が足を休められるよう調整していたようですが(加藤GMの解説談)、メイン集団は逆に人数が多い分、縦長に間延びせざるをえなくて、結果的に横風対策用の形にもなりにくく、またうまく纏まらなかったようにも見えました(ド素人目線)。

    そして残念ながらキナンからは勝利が濃厚となった逃げグループには誰も入っておりませんでしたが、しかしながら「昨日の友は今日の仇」ならぬ「さっきまでの友(一緒に逃げた仲間)は今の仇(ライバル)」よろしく最終周回に近づくにつれアタックとチェックの掛け合いが始まると、「戦国時代か!!笑」と思いながら楽しませていただきました。
    そういえばスポーツの多くは、個人戦チーム戦にかかわらず1対1の対戦が多いですが、ロードレースはn対nですね。
    そのルールも”誰が(どこが)勝つか分からない”という点において、自分にとって面白さの一つだと思います。

    横道にそれすぎましたが、椿選手のレースレポートでも毎回色々と書いてくださっていてフムフムナルホド…と敬服いたしますが、やはりロードレースは一瞬の判断を連続して求められる競技であり、その判断が決定的な勝負の差を生むのですね、と今回のレースで痛感しました。
    そして、より正しい判断を選択するためにはより多くの経験値が必要だと考えられるため、今回の経験が本番公式レースではなくAACAでつくづく良かったなぁなどとコッソリ思ってしまいました。すみません。
    このレースが今後の椿選手のレースに生かされる一助となりますことを祈念いたします。





    …なんか色々と長々グダグダと書いてますが、要は「また次回がんばってくださいー」と応援したかっただけなので、ちょっとあまりにもアレな場合はコメント削除してください…

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    1. ありがとうございます。

      これぞ、ロードレースといったレースでした。
      力だけでは勝てないのが、面白くも難しい所です。

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