27.2.17

チームフィロソフィ

先日はサイクルハウスミヤタさんにて、野中さんと自転車セミナーを開かせて頂いた。


様々なイベントも企画されているよう。

キナンサイクリングチームの活動理念のひとつとして、微力ながらもお客さんの自転車ライフへのお手伝いとなるようなアドバイスや提案をさせて頂き、そして少しでも自転車競技に興味を持って頂けるようなアピールの場として、今回この様な場を設けて頂いた。


しかし何しろ初めてこの様な事をするので、何から手を付けてよいのやら。開始ギリギリまで野中さんと話を詰めていく。
テーマもフリーであったので、自分達の話したい事を話してくことに。


形はなんとかなりそうになったものの、不安しかない。
今回は、野中さんがキナンサイクリングチームのメンバーや活動内容の紹介とレースの戦術について。
そして自分は我々がどの様なレースを走っているかの解説と、トレーニングの組み立て方を簡単に説明させて頂いた。


始めは何だかお客さんから求められている事に対して方向の違うベクトルの話をしているのではないかと慄いていたが、終了後には御好評を戴いた旨のお言葉を頂き、少しホッとした次第であった。

人に物事を伝えるというのは凄く難しい事だと痛感した。
ましてや興味を持ってもらったり、喜んでもらうというのをプラスするとなると並大抵な準備や知識では不十分であるらしい。
普段何気なく考えていることも、アウトプットする際には伝えようとする事を理解して、しっかりとした根拠と分かりやすくシンプルに伝える事が必要であろうか。

何が正解かは分からないが、手探りながらも色々チャレンジしてみよう。
これで少しでも自転車競技が広がっていければ幸いなのであるが。

参加頂いた方々のご期待に応えられたか不安ではありますが、また機会があればよろしくお願いします。ありがとうございました。
このような機会と場所をご提供頂いた、サイクルハウスミヤタさん、どうもありがとうございました。

実は予定の半分程度しか話せなかったので、次回に乞うご期待?

サイクルハウスミヤタ

26.2.17

本質

uvexはドイツを本拠地に置く、プロテクションスポーツギアのブランド。


uvex EDAero、race 5。
当方、頭囲56cm、頭長19cm、頭幅17cm。
サイズはEDAeroで53-57cm、race 5で55-58cmで丁度よいサイズ。


EDAero
エアロタイプのヘルメット。
やや幅が細身ではあるが、ヘルメット全体で頭が包まれる固定感を感じる。


ヘルメットには珍しく、ボアクロージャーが調節機構に採用されていて、万一の破損時もすぐに部品交換できそうだ。
パッドも厚めなのでしっかりホールドされる。汗を大量にかく人には安心できる厚さがある。


スピードレースに限らず、冬場なども防寒の意味も含めてエアロタイプのを多用する。
しかし、蒸れたりして不快な感じはしない。


race 5
ベンチレーション数は23。
ベンチレーションの数と手に持った軽さに対して、かなりしっかりとした硬さというか密度を感じる。
これはかなり安全性を感じる。


フィリピンでの高温多湿の中でも、通気性により快適性が保たれていた。
被ってみると、EDAeroと同様にヘルメト全体で包まれるようで、ストラップをする前の時点でかなり頭部にフィットする。

最近はエアロや軽量モデルなど、いろいろなタイプのヘルメットが世に出回って色々進化しているが、ヘルメットを被る目的は万が一の落車や事故時に於ける頭部の保護にある。
ヘルメットを被らないという方や被らない方が良いという様々な説もあるが、やはり被っていて損をすることはないだろう。

自分も過去に頭部から血を流したり記憶が飛ぶような落車を4、5回しているが、今のところ異常(変な奴とは言われる)も無く、無事に競技を続けられている。
高校生時代には頭を包帯でぐるぐる巻きにしながら登校したりして、教室をザワつかせたりしたものだ。当時の傷跡は未だに残っている。よく考えれば、担任の先生方もよく自転車競技を許してくれていたものだ。
たらればにはなってしまうが粉砕したり削れたヘルメットを見ると、やはり頭部を骨折や擦過傷から防いでくれているように思えてならないのである。


フランスのレースの落車で、記憶が飛んだ時にしていたヘルメット。
気がついたら救急車の中で、通りがかりのおばさんに話しかけ?られていた。

ただヘルメットをしたからといって事故や落車が減る訳ではないし、基本的には車道を走行する自転車の上では、自分の身は自分で守らなければいけない。
速度や人数に関わらず、常にリスクがある事を意識されたい。

自転車ロードレースは、高速で密集している集団内をスキンスーツ1枚で走る。落車が起きれば、どこかしらケガは絶対するのだ。
自分も落車に巻き込まれて脚にギア板が突き刺さり、開放性創傷によって脚を14針縫った事がある。峠でスリップして、底が見えない谷間に落ちそうになったこともある。
保険会社に保険を掛けられるか問い合わせてみると、カーレースやボクシング等と同等の危険なスポーツに分類されているはずだ。

ただ少しでもケガのリスクを減らすためにも、是非自分に合ったヘルメットをして頂きたい。
現在はしっかりと保護してくれる強度の上に、被ることによってEDaeroの様に整流効果があったり、race5のように冷却効果を得られるヘルメットもある。

幸い、今年はまだ落車をしてないのでヘルメットの真価は発揮していない。
悲しいかな、本来の目的を果たさないように気を付けなければならないとは。これ、如何に。

何事も見かけによって本質を惑わされない様に。

uvex sports japan

22.2.17

Tour de Filipinas epilogue

最高の形で終えた、Tour de Filipinas。
2回目の参加ながら2回目の総合優勝となった。勝率100%である。

今回は初めてのチームでの公式戦であったが、お互いをリスペクトしているニュートラルな雰囲気と見知った顔ぶれで、なんだか前から一緒にレースを走っているかの様な良い意味での脱力感というか気張らないリラックスした感じでレースに挑めた。
皆さんとズレていたらごめんなさい。

色々なチームがあるが、基本的な動きというのはあまり変わらないもの。
しかし毎日毎回のミーティングで各自お互いの仕事役割を何回も確認して、想定外の展開が起きても臨機応変に対処できるようにする。というか、想定外のことは起こさない様にする。

サインして、

どや。

ジャイとトマが初日から良い位置で勝負に絡んだので、このレースの主な仕事は序盤のアタックの処理とエースのサポートであった。
炎天下の下でのボトル運びはもちろんだし、風よけや位置取りのサポートも自分の仕事。
勝負所までエース達の脚を溜めさせるため。

比較的海沿いを走るコースだったので、度々横風が吹いていた。

ナーバスになる場面もあるが、

人間、1日で集中できる時間は1時間。
久し振りに会う選手や、敵チーム同士との情報交換や談笑もレースには不可欠。

後ろにおわすのは、あのS.シューマッハ。
話してみようかと思ったが、話しかけづらいオ〜ラだった。

アジアツアーではチームカーとして現地で車を充てがわれる。
各チームはチームステッカーを持参して他チームと見分けやすくするのだが、キナンチームは更に、チームカラーのラッピングまで施すらしい。集団からチームカーを呼べば、一目で見つけられた。
チームに合流して感じた事のひとつに、こういった細かい所までの丁寧な気配りが凄いと感じた。

シーズン初戦の苦しみを存分に味わった。
調子は日に日に上がっていくのが感じられた。

最終日は先頭から遅れてゴールしたのでどんな結果なのかわからなかったが、ジャイの優勝が決定した時にはめちゃくちゃ嬉しかった。
アシストと言われる仕事はエースが勝つことで報われるので、そこで頑張って良かったとホッとできるのである。
もちろん、エースの強さと信頼があるから頑張れるのだが。

今回はチームUKYOがトップ10に4人送り込んでいた。
次のレースは、勝負のカードの1枚としても使われるように仕上げていきたい。

自分よりも強くて経験値の高いチームメイトに囲まれてレースをするのは緊張もするが、走る度に自分もいろいろ吸収できる事が多い。
次に向けてのモチベーションに刺激を貰えた1週間であった。
そして多忙を極めながらも、選手の負担を少しでも減らしてレースに集中できる環境を作ってるスタッフ方々に、改めて頭の下がる思いになったのであった。

最後はもちろん、乾杯。
久々に飲んだビールは、正直ちょっとキツかった...

帰るまでが遠足とはいうが、海外遠征も全ての荷物と供に家まで辿り着くまでがレースである。フレームが割れて戻ってきたりロストバゲッジ等になったら、次のレースの準備ができないから。
当初の日本到着予定時刻になっても、飛行機の整備でマニラをまだ出発できていないなんてことは、想定内の展開である。
ましてや翌日の便に変更なんてことも想定内である。

アジアンマジック。

photo:Syunsuke Fukumitsu

21.2.17

Tour de Filipinas 4th stage

206kmの前半はアップダウンが続く丘陵地帯を通り、後半に山を1つ越えるハードなコース。
天気もうって変わって快晴になり、気温もどんどん上昇した。

作戦はもちろん総合優勝を取るべく、ジャイともう1人が逃げに乗って山岳までジャイを有利な位置で登らせて、トマは最後の山で勝負をかける。

スタートの集合になっても選手の集まりが悪い。恐らく大半の選手は動きたくないくらいかなり疲れているよう。
パレードからアクチュアルスタートが切られてもスピードが上がり切らないし、どことなく動きが悪い。
調子は恐らく今日が一番良い気がする。脚はぐるんぐるん回るしギアもかかる。

10kmくらいで自らアタックをかけてみた。
LXとダミアン先生と3人になり回していくが、さすがに集団も逃がしてくれないようだ。
と、思っていたら未舗装が始まりだした。しかもかなり激しい。

これはチャンスだと感じたので、先頭で入ってシッティングアタック。
今度はクウェートとダミアン先生の3人になり、いいペースで踏んでいった。
後ろを見るとUKYOが牽いてきて集団が伸びきっている。

登り返しで捕まり、カウンターでジャイがアタックしていった。
何とか追いつきたいが、後ろを振り切れない。するとダミアン先生がスルスルと抜け出していった。
逃げにはリーダーから37秒差の選手が1人。ジャイは2分差。
あーっ、と見ていたらアタック合戦終了。またしても最終列車を逃してしまった...

悔しすぎてしばらく思考停止に陥るが、トマのサポートにスイッチ。
ボトル運び、横風の風除けをして、最後の山岳の位置取りから登り口でトマを発射してお役ご免。
ジャイが逆転総合優勝。

チームの流れは上手くいっていたが、ジャイのガッツで2分差を返した逆転総合優勝。
最終日に全部をさらっていく、文句無しの形で終えられた。

でも結果オーライだが、逃げにはジャイともう1人乗せる作戦で自分がその位置にいたので、個人的な動きに関しては課題が残る展開だった。昨日と全く同じミスである。

2分差のギャップをひっくり返せるかもしれない、僅かなチャンスにかけてトライをするキャプテンのガッツというか最後のゴールラインまで諦めない心というか、ワット出力とか数字とかよりそういうのが大事だなぁ、と感じた最終日であった。

終わり、久々のビールで泥酔しながら。

20.2.17

Tour de Filipinas 3rd stage

第3ステージ、177km、平坦。

総合にあまり関係しない中島さん、元喜、自分で序盤からの逃げに乗っていく。
距離も長く翌日は200kmのステージになるので、リーダーチームは総合に関係ない逃げは余裕を持って見逃すであろう。

スタートからハイペースでアタックがかかる。
脚の調子も復活してる感じがするし、集団の流れも見えている気がする。

10kmくらいで3人で抜け出せて、上手く協調しながら回していく。
集団も止まっているように見えたが、追走で5人程追いついてきて、三味ってくる奴らが出てきて協調が崩れ始める。
アタックしてきたなら脚を止めて欲しくないのだが、仕様がない。これがレースだし、状況が状況なら自分も同じ事をする。

後ろからリーダー自らが差を詰めてきて次のアタックに備えるが、次のアタックで中島さんがチェック。
そのまま点になっていった。
次の追走を警戒するが、あまりかからない。

しばらくして韓国のLXが2人でアタック。反応出来る位置にいたものの、油断した。
結局それが最終列車となり、20分程でアタック合戦終了。

何回か横風や街中、未舗装区間を通る際にナーバスになるが、落ち着いて対処。
風除けとボトル運びをして、距離を消化していく。

リーダーチームが崩壊して、リーダー自ら牽く場面でトマがアタック。
リーダーはこれを追わずに、協調するチームと差を詰めようとする。

集団内でそのままゴール。

ペースはゆっくりだったが、路面の悪さと横風ですごい疲れた1日であった。
逃げに乗れる位置にいて、取り逃がしたには失敗。
脚が回復してきたのは良かった。
チームの流れとしては良かったのではないだろうか。

リーダーチームはもう限界といったところか、他チームにも脚が残っている選手が多くないように感じる。
ただ、総合上位陣は明日の山岳で総攻撃をかけるだろう。

ジャイもトマもまだイエロージャージを狙える位置にいるはず。

頑張ります。

19.2.17

Tour de Filipinas 2nd stage

177km、ひたすらアップダウンを繰り返すコース。
各自でステージを取る動きが総合を争うジャイ、トマの為にもなるので、良い逃げに乗ること。

スタートからアタックの打ち合い。
昨日の脱水の影響か、身体が全く動かない。ひたすら耐えるまま、ジャイがサラッとアタックをかける。
2人が合流して、3人に。
リーダーチームはこれを容認して、意外とレースは早目に落ち着く。

タイム差はじわじわ広がっていき、最初のスプリントポイントでジャイが単独になった模様。

横風と山岳の位置取りをして、みんなの脚を少しでも溜めてもらう。
2級山岳でアタックがかかり始めるが対応できず、ずるずると引き下がっていく。集団でクリアするが、強烈なアップダウンで全然前に上がれない。

やっとの思いで前に出てきたところで、前の選手の落車でストップ。千切れた選手のグループに合流。
かなり速いペースで集団を追うものの、集団まで10秒のところからなかなか近づけず、かなり粘ったが全員の脚が終わり、追いつけずに終了。

そのまま、グルペットとしてゴール。

まだレースらしいことをできておらず。
レポートを書いてても、明らかに受け身になっていることが感じられる。

ジャイとトマがいい位置につけているし、少なくともそちらのサポートはできるように回復しよう。

18.2.17

Tour de Filipinas 1st stage

Tour de Filipinas 1st stage

今年は毎ステージ8時スタートなので、5時半に朝食をとる。
朝から雨が降り路面がスリッピーな状況になっている。

前夜のミーティングにて、各自の調子とどう動くかを確認。
人数の揃った逃げには必ずチームから乗せること。上手く展開に乗っていく感じで、脚もまだできていないから自分らから脚を使って展開は作っていかない。チームあたりの人数も少ないので、どのような展開にも対応できる動きをしていく。
アジアツアーのレース、とりわけステージレースの第1ステージはカオスになるのが通常。後ろに取り残されれば底なしの泥沼の無意味なアタック合戦へと引き込まれていく。

スタート直後から登りが始まるが、久々のレースでシーズン初戦だからか、めちゃくちゃキツイ。
見逃せる逃げ、チェックすべき動きを見ていきながら動く。
ワールドツアー上がりの選手と同調すると、やはりかなり脚を削られる。が、乗りかけた船には、いきなり激坂が現れようとも責任を持って付き合わなければいけないのがツライところ。

全員が同じようなことを考えてる感じだし、脚も大体の選手が仕上がってないのでアタックがかかっても、すぐに止まってしまう。変な所で脚をいきなり止めたり、レースは前で起こっているのに、後ろの取り合いで取り残されたり...経験者は言わずともわかるであろう、アジアマジックである。

トマ、ジャイは抜け出していてサポートする為に何とか追いつきたいところだが、なかなか抜け出せない。
ドンパチやって、なんとか中島さんと第3グループ?を形成。だが中切れで取り残されて、第4グループに。

レース情報が全く伝わってこず、誰が前で誰が後ろにいて、タイム差がどのくらいあるのかがさっぱり分からず、いまいち動きづらい。宙ぶらりんのまま距離を消化していく。
サポートカーも来なくて30℃の下で100km以上にわたって水分を摂れず、マジで危なかった。

後ろから40人位のグルペットに飲み込まれて、最後はバラバラでゴール。
展開に絡めず、何とも箸にも棒にもかからないレースだった。

後は明日の自分に任せよう。

17.2.17

Tour de Filipinas prologue

2年ぶり2回目となる、ツール・ド・フィリピン。
一昨年はゴールラスト500mまで逃げて(イラン特急列車に捕まった)、トマの総合優勝のアシストをして、良いイメージを持っている。


コースは違うが調子は明らかに当時より良いし、初戦でチームに勢いを付けれるような走りをしたいところ。
ちらほらと去年までプロツアーチームで走っていたような強豪が来ているようだ。


Philippine Airlineにてマニラで1泊した後、翌日に第1ステージのスタート地点のレガスピまで飛行機移動。
移動中は意識して水分を摂る。機内はとても乾燥していて座りっぱなしなので、少しでも体内の循環を良くするため。


同様の理由で機内食はあまりお勧めしない。朝早くからの移動で当分の間食べる物がそれしかないのなら食べるが、恐らくカロリーは高めで塩分は濃い気がするし、栄養も偏っているように見受ける。ただあまりの空腹も身体にダメージを与えるので適宜調整する。




毎度の大量のバッゲージ。
気温は30℃あるが、その割には過ごしやすいといったところ。雨が降りドロドロだが。
天気予報では毎日雷雨予想。


パンパンにむくんで凝り固まった身体をほぐしに、イージーライド。


糞やら泥やらよくわからない汚れに塗れながら脚を回していく。フィリピンらしい道が続く。


寝る間も食べる間も惜しんで洗車メンテナンスしてくれる、南野メカ。


練習後、毎レース後にマッサージを受ける。
高校生の時の海外遠征の時からお世話になっている森川マッサー。

いかにレースを万全に迎えるか、チームの戦いはすでに始まっている。

photo:Syunsuke Fukumitsu

13.2.17

後輩的知見によるポワンドゥビュ

個人的に堅実なお金の使い方をするタイプだと思っている。必要ないと少しでも感じたものにはとことん金を使わない方法を選ぶ。光熱通信費、散髪代(自分で刈ってしまう)や交通費など。
人はケチだというが、使うべき対象だと思った事にはあまり糸目を付けない。食材やトレーニング、ケア用品など。趣味は時と場合による。

しかし、それが災い?してファッションに関する事については、てんで音痴である。その分野に関してのアンテナというか意欲が全く機能していない。
なぜかと考えると、高校を卒業してからはスポンサーのついたチームに所属してアフタージャージ等も支給されたので、着るものに困らないといえば困らなかった。何より高機能で過ごし易いジャージが多いので、現在でもメディアの目に触れる事も無いのに1日のサイクルを支給品のジャージで過ごしている、といったことが日常茶飯事に起こっている。
そんなこんなで、どうにも新しく服をおろそうという気が持てないのである。
もちろん、しかるべき時の為にきれいに使うようにはしているが。

そんな小生であるが、ファッションにおいて人に負けないというか、自分のポリシー、理念、自信を持っている分野がある。
それはサイクルジャージのセンスに関しては人に負けないと思っている。

元々に小学生の頃から美術の作品がよく市の発表会に展示されたり、中学時代の美術の成績は4以上しか取っていなかったので、美的センスというのは少なからず持っていたようだ。
お洒落の国、おフランスのアマチュアチームのジャージというのはプロチームにも勝る、言葉では説明できない何か強烈な個性やセンスを感じさせ、各チームがいかにスポンサーを目立たせるか鎬を削っている。
多感な10台後半時代をそんな彼らの集団の中で揉まれたことで、ファッションセンス(ただ普段の服には反映されてはいない)が研ぎ澄まされたに違いない。

フランスの中でも、北と南ではデザインの雰囲気が違う気がする。北は流行を取り入れたりセンスが光るデザインが多くて、年ごとにデザイン変更があったりする。南はクラシカルで「ザ・ロードレース」なデザインが多い傾向があって、基本的なデザインにあまり変更がない気がする。
ちなみにキナンのレーサージャージは加藤GMがデザインされているということであるが、さすがフランスの同じ地域にいらっしゃった先輩、ポイントを抑えていらっしゃる。
キナンのジャージはどことなく北フランスのチームのような雰囲気が感じられて、洗練されているデザイン。実は3年前に発足した当時からその事を感じていて、他チームにいながらも「すごくいいなぁ」と思っていた。
あくまで個人的な見解です。

しかし、どうにも使いたいデザインでも使えないパーツがあったりする。
シューズに関しては、やはり足に合っているかが重要なので、デザインだけでは選びきれない所である。また、シューズはどうしても保守的に王道で無難な色を選んでしまいがちだ。


そんな折、このような物が届いた。


今年から足元を支えてくれる、NORTHWAVE EXTREME RR

一目見て、"cool"と思わずにはいられなかった。
近年爆発的に流行して定番カラーとして定着しつつある蛍光イエローというものを、前から一度身に着けてみたかったのだ。イタリアチームがこの蛍光カラーを身に纏っているのを初めて見たときには、衝撃を受けたものだ。
しかし、なかなか履く機会がない月日を経てきた。


黒か白のシューズくらいしか色の選択肢がなかった時代のロードレース界に、当時としては斬新で最先端となる赤と黄色のデザインを取り入れたシューズで衝撃を与えた、NORTHWAVEである。
そんなNORTHWAVEが、新しい技術を取り入れたシューズを世に送り出した。


特許を取得したXframe構造によって、SLW2ダイヤル1つだけで足全体を均一に締められる感覚が得られる。
この構造が実によくできていて、一見すると明らかにどこか一箇所だけ締められていきそうな気がするが、ジワーッと均一に面で締めこまれていく。


ワイヤーがとてもしなやかなので、どこか一箇所が最初に締められるとワイヤーが通し穴を「するする」と抜けていき、それ以上締めこまれず他の部分と均一の締め具合まで調整してくれる。


ワイヤーを手にしてみると本当に細くて毛糸のように柔らかく強度に不安を感じるが、パラシュートに使われるワイヤーよりも強い強度をもっているとのことである。
アッパー生地が0.5mmとかなり薄いが、履いた感じでわかるのだが、かなりの強度でしっかりしていて、しなやかだが伸びたりよれたりしないのがとても好印象だ。


ヒール部は深めでがっちりホールドされる印象。
滑り止め効果のあるサメ肌生地が、ずれを抑えて安定した履き心地をサポートしてくれる。

そして、その手に持った瞬間に感じる軽さたるや、今まで履いてきたシューズよりも大きなアドバンテージを得られるに違いない。
競技において回転部、とりわけクランク部の軽量化は数字以上の効果が体感できる部分なので、絶対軽い方が良い。


ソールはフラットで、とても薄く、軽く、硬い。
ソールだけのサンプルを見させていただいたのだが、紙の様な軽さと薄さにも関わらず、力を目一杯加えても1mmとしならずにビクともしなかった。

早速履いてみたが、素晴らしい履き心地だ。
ゼロプレッシャーとはよく言ったものだと思うが、ここまで足が包み込まれるようなフィット感は、自転車用に限らず、あらゆるジャンルの靴でもなかなかないのではなかろうか。誇張なしに足全体が均一にホールドされる。
これならば、かなりの範囲の足型をカバーできると思われる。

あと個人的に思うことがあって、あまり宣伝されてないようなのだが、かなりエアロな効果があるのではないかと。
ここまでシームレスなシューズはあまり見たことがないので、個人的にちょっとお気に入りな点であったりする。

あと、何より目立つ。ロードレースは目立ってナンボであるのだ。


PODIUM 2
ロードシューズだけでなく、ポディウムシューズも。
目立つ。

しっかり履き込んでゆこう。

ウィンクレル株式会社
NORTHWAVE JAPAN
NORTHWAVE



8.2.17

憧れのキャンパスライフ

鹿児島県は鹿屋市、かの有名な鹿屋体育大学の研修施設にて拠点を置き、合宿を敢行中。


宿泊部屋をお借りし、テスト期間で忙しいであろう学生方の中に混ざって学食の一角で朝食を戴き、アスリート食堂にてスポース選手の為の食事を提供していただいている。


1週間、みっちり乗り込む予定。天気の崩れだけが心配だが。


鹿屋市の中西茂市長へ表敬訪問にお邪魔させていただき、お話を聞いていただく。
地域を挙げて盛り上げて応援していただき、本当に嬉しい限りである。

大学といえば、どうやら私はチームで唯一の高卒のようである。
そんな高卒からすると、現地入りする前はなんだか気持ちがフワフワわくわくしていたが、現実は初日の練習から脚がフラフラがくがくになり、浮ついた気持ちなど吹き飛んでしまった。

高校はまあまあの進学校に通っていたのだが、自転車をやっていくと決めてからの成績は安定して落ちていった。選択授業はいかに練習時間を確保するか、の時間割にしていて、単位の事など後回しであった。塾にも通っていたが、マンツーマンの授業なのに居眠りをしたことがある。
文系の科目はいつも赤点の死線をいかに越えないかだけに注力していて、特に現文や古文の国語系の教科はほとんど寝ていた記憶しかない。どうにも睡魔に抗えなかった。
しかし、今になって言葉使いや考え事、相手の考えることを察するといったことで困ったりすると、ちゃんと勉強しておけばなぁと思う。
理系は割と普通に点数を稼いだし、特に英語と数学は選手でも使いそうだと頑張っていて、今でも役立っていると感じる。

その分、練習はかなりハードな練習をしていて、めちゃくちゃ楽しかった記憶がある。
ただ今でも悔やんでいる事があって、練習記録を全くつけていなかった。
今思い返すと、記録をつけて管理できる能力を付けられていれば、また違った成績を出せていたと思う事がある。

何を言いたいかというと、自分の中にあるやりたい事や目標に対して、具体的なイメージができているか。そして、そのイメージに近づく為の道筋を具体的に考えられているか。自転車に限らず、大元にその部分を持っているかどうかで、何の為に何をするか、と頑張れる度合いというのは変わってくる気がする。

自分の例で言うと、高3の時に秋田の大潟村のTTのレースで勝ちたかった。
6月末に全日本があったのだが、そこでは2位になり負けてしまった。
次に何をしたかというと、優勝タイムと自分のタイムを比べて、平坦で心拍とスピードをどれくらいのペースを刻めば勝てるか、というのを計算して、2、3ヶ月後の同じコースで行われる都道府県大会に向けて少ない時間の中、めちゃくちゃ練習をした。調子が悪くて、全然乗りこなせない時もあったが着実に改善していった。
言ってしまえばそれだけなのだが、いざ本番を迎えたら、全日本で負けた選手に1分以上差をつけて勝つ事ができた。

先のサイクルデイin熊野でもあったのだが、よく高校生にどういった練習をすればいいですかと聞かれるのだが、むしろ私が教えて欲しいくらいである。
ただ盲目的に何の練習をしたら良いかと考えるよりも、記録を見返して現状の自分にできる事と目標に向けてすべき事を把握できれば、自ずと練習の組み立ても見えてくる、と思うよ。多分。俺はね。

つまり、この合宿では想像していた様な華やかなキャンパスライフというものは送れそうにないという事である。