Tour de Molvccas 2.2 5th stage

9/22 Tour de Molvccas 第5ステージ 83km

12:45ホテル出発で、午前中は特にする事(今大会で何時間、特にする事が無かったか)もなく、取り立てて事件も起きず、レースレポートを上げて過ごす。
今大会は時間がありすぎて、スマホのメモに逐一その時の状況を記していた。それらを一気に記事にする。


時間になり、ジャージに着替えてバスに乗ると、運転手が行方不明で出発できない。
代わりのバスに乗り換えて、クラクションを鳴らし続けて、ギリギリ事故じゃないレベルで爆走していく。

ここまでくると、何かしらのハプニングが起きてくれないと不安になってくる。
小出しにしてもらわないと、とんでもない事が起こりそうで怖い。


スタート地点に到着。普段はプライベートビーチっぽい。
レースは、ジャイの総合逆転を果たすべく、チームでスタートからフルガスの総攻撃。
リーダーを丸裸にしてジャイを抜け出させ、スプリントポイントなりゴールで着るなりで秒差を返していく。
周回に入る直前に登りがあり、そこまでには自分か阿曽が前待ち、ジャイ達がフルもがきで合流後、差を広げる。

リーダーとは5秒差。
たかが5秒、されど5秒。これが結構難しい。
だが、キャプテン・ジャイ曰う、「へっ、フィリピンじゃぁ2分差をひっくり返したんだから、訳ねぇぜ」と。

スタートからかなり狭くてアップダウンがキツい。
後ろに下がってしまうと、全然前に上がれない。
各チームの思惑が絡み合い、かなり熾烈な打ち合いになった。


14km地点のKOMでアタックをかける。
5人くらい抜け出していたが、パスして踏み続ける。
そしたら後ろからトマがアタック。これはやられた。
トマとトマをチェックした数人から、ジリ貧でじわじわ差が開いていく。


後ろからジャイ、リッチー、リーダー達が追いついてきた。互いに見合っている。
前に乗るべく、さらにアタック。
LXのアジアチャンプと一緒になり、前を追う。
前ではトマがおらおら踏んでいるのが見える。後ろに気づいてくれ。


なんとか追いついて、8人の逃げになった。
7-11の2人、LXのアジアチャンプ、トレンガヌが強そうに見える。
とりあえずの思惑は全員一致しているので、抜け出した速度のままローテーションを回していく。
登りの度にトマが踏むので、マジでキツい。


協調が崩れる事なく、周回に入る。6kmを7周。
集団との差は4分で止まり、登りでジャイがリーダーを振りきれなかったのだろうか。
いつジャイが抜け出してもいいように、入ってくる情報に注意する。

ゴールラインでのスプリントポイントで7-11とサプラが頑張っている。
確かに賞金は魅力的だが、そこまで興味はない。

ハッ...なんてヘマをしてしまったのか。
昨日のステージ優勝で、何P差かでポイント賞の2位につけていて、十分ひっくり返せる位置にいることをすっかり失念していた。
取られてしまったものは仕様がない、ここは敢えて興味を示さなかった、という体で行くしかない。

次のスプリントポイント、7-11が早駆け。
サプラがチェック、自分もすぐにチェック。
だか速くて捲れない、3着に甘んじる。
そこまでスプリントできないんだな、という印象を与えた、という体で頭を切り替えていくことにする。

最後のスプリントポイント、今度も7-11が早駆け。
サプラは先程からしんどそうになっていて、モガかない、というか脚が終わってそう。
誰と争うこともなく、2着。
む、もしかして7-11もいい位置につけているのか?
ダメだ、ポイント賞のリザルトは流し見ただけで、正確なポイント賞争いの構図を把握していない。

残るはゴールのみ。
集団との差が縮まり、どこかのチームが追っているのであろうが、これは逃げ切り確定である。

LXのアジアチャンプは、逃げが決まった時からローテーションで抜く度に自分の顔とコンピュータを覗き込んでくる。確かに第1ステージではKOMで置き去りにしたが、彼と真っ当にスプリントをして勝つことはないだろう。
7-11の1人は先程からモガいて強そうだが、脚を使いすぎてやいないだろうか。
この2人の動きに注意しておく。

最終周回に入り、トマが「ラスト3〜4kmで仕掛けるから」と言ってくる。
確かに数の利はあれど、純粋なスプリントに劣る自分達に残されているのはアタックしかない。
もう一言、「7-11に気をつけろよ」。
よもや、自分のスプリントに期待しているのか。
真意を確かめる間も無く、トマがアタック。

7-11の片方(といっても、フィリピンでジャイと総合争いをしていた)がまとめる。
だが他には、全員が全員、スプリント勝負に賭けるようだ。

トマが自分の為に前で動いてくれている、これは腹括って勝つしかない。
トマが派手に動くので、自分が後ろで三味って観察していることに、誰も警戒しない。
あまり脚に余裕が無いのだろうか。

500m...200m...
この手に汗握る駆け引きは、いつになってもドキドキする。最高。
200mになってもみんな見合うとは、かなり脚が無いのか?
これは、ワンチャンある。


左からフルスプリントで早駆け。
昨日みたいにごちゃごちゃ考えない。
若干右にカーブしていて、100m切らないとゴールラインが見えない。
観客の声援が凄すぎて、後ろに迫られているのかどうなのかよく分からない。


ゴールラインまで横に並ばれることなく、フィニッシュ。
結構すぐ後ろまで迫られていたのか。もっとフェンス側走ってたと思ったのだが。
やはり、こういうチームでプロに写真を撮って貰えると、レースの反省点が見えたりしてありがたい。


今日はトマに直にアシストされて貰ってしまった。
集中しすぎで、福光さんの姿を見つけられなかった。お誕生日おめでとうございます。


今レース一番の暑さで、汗だくになりながら表彰を受ける。


ギリでポイントジャージを獲れた。
2回目のスプリントポイントで気づいてなかったら獲れなかったかもしれぬ。


良かった。
ヒゲは剃った方が良かった。

ホテルに戻ると阿曽が、「最後、何ワットで踏んでたんですか?」と聞いてくる。
そんなもん、見てる訳なかろう。
夕食はピザハットがいい、とリッチーが駄々をこねて、近くのピザハットへ。
トマが「インドネシアのピザは全然大きくないぞ」と言うので、自分もラージサイズを注文。


リッチーと一緒にDNF。しばらくはピザの匂いを嗅ぎたくない。
トマとジャイはペロリと完食。トマに「petit moteur」と、言われた。
油が重すぎて、胃もたれ。若干腹がおかしくなる。

さて、次はロンボク島、バリ島を通り越し、ジャワ島を舞台にした、Tour de Banyuwangi Ijenのために移動する。
噂では9時間のバス移動が待ち受けているらしいが...

コメント

  1. ステージ連続優勝及びポイント賞獲得おめでとうございます!!!。
    まさかの二連勝の速報に叫びました
    ───\\\\(≧∇≦)////───。
    そして第4ステージのような独走勝利も素晴らしいですが、早すぎても遅すぎてもダメであろうゴールスプリントにいつ出るかと選手達が駆け引きしている様相を伺うと、読んでいるこちらも自然に手がワキワキしてきましたψ(`∇´)ψ。
    ゴールラインでの椿選手の雄叫びが視聴出来ないのが返す返すも残念ながら、チームメイト達がお互いの喜びを分かち合っている場面を見れただけでもとても嬉しく思います。
    サバイバルレースはまた新たに続くようですが、お身体ご自愛ください。直往邁進をお祈り致しております!!!\\\\٩( 'ω' )و ////。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。

      雄叫びは上げているようで、特に上げてはいませんでした。
      捻くれモンの考え込むタチなので、寄り道精進の道を歩みたいと思います。

      削除

コメントを投稿