Tour de Banyuwangi Ijen 2.2 2nd stage

Tour de Banyuwangi Ijen 第2ステージ 181km

長丁場だが、ほぼフラット。
トマがDNS。
昨日と同じく、逃げに乗り、展開に合わせて動く。

かなり暑いのが心配。
スタート地点で脚を回していると、誰もアップしていない。
昨日のダメージがあるのか、長丁場だからなのか、恐らく序盤の動きは悪くなりそうだ。
「これはスタートアタックをかけてみるべきだな」と、感じる。

カカオ農園を抜けていき、0kmの看板が見えた。
コミッセルーカーが速度を上げるか否か、のタイミングでスプリント開始。
1.5秒くらいコミッセールカーのスリップに入り込み、一気に集団と差を広げることに成功。
技のひとつとして覚えておくといい。

あとは、適度に踏みながら、やる気と脚のある選手を待つだけ。
パラパラ追いついてきて、10人になる。みんなでガチ踏みローテーション。
集団には諦めきれないチームがいるのか、しばらく30秒差くらいで追ってきていたが、じきに差が開いていく。

ピシュガマン、st.george、CCNが強そうで、サプラとKFCが2人ずつ乗せてきた。
180kmの長丁場だというのに、いつまで経ってもローテーションのペースを落とさない奴が何人かいるせいで、なかなかペースが落ち着かない。
挙句そいつら、1時間半くらいで勝手にタレ始めて、三味り合って、ローテーションの輪を乱す。勘弁してくれ。

途中のスプリントポイントは全部無視。ステージ優勝に集中する。そんなにみんな賞金とポイント賞が欲しいのか。
途中、監督から「リッチーが降りたから、ステージ勝ってね」との情報と指示。
そら今んところ、勝ちパターンでレースが進んでいる。任せなすって。

110km地点くらいから、17kmくらい登るKOMが始まる。
KOMと言っても斜度は2~3%くらいで、ほとんど登りらしい登りがない。
みんな疲弊したのか牽制が始まり、アタックの掛け合いに。
しかし、登坂でスピードが落ちたせいか、頭と身体に熱が籠ってくる。脚が重くなってきた。

これはヤバイやつな気がする。
登り口までも水分補給はできていたし、エネルギーも補充できていた。
モルッカでは定期的にスコールに降られたので快適だった。
だが赤道直下の炎天下。頭ががんがん痛い。ボーっとする。脚が痙攣。脱力感。完璧な熱中症。

なんでもないペースアップで遅れる。
脚が動かない。ヤバイ。
キナンの名にかけて、ここで「キツくて遅れました」では済まされない。

幸い、先頭が見える範囲で頂上通過。10秒差。
下りに入り、いくらか冷却された脚が復活。しかし、攣りがどうにもならん。
先頭に追いつくも、アタックの打ち合いが激しい。正直、手も脚も出せない。

ピシュガマン、st.george、サプラの3人がいい勢いで抜け出した。
こちら側は、アタックをかけては牽制で、ペースが上がらない。みんな、逃げに送り損ねたKFC2人をあてにしている。
健康状態なら単独ブリッヂで追いつけるだろうが、今や攣った脚で千切れまいと歯を食いしばるのみ。

「これはやられたな〜」と思いつつも、レースは最後まで諦めない。浅田さんから何回も言われた事だ。
とりあえず抜け出されたが、あちらは3人。こっちはサプラが1人いるが、ちゃんと回れば6人いる。力づくで抜け出された訳でもなし、ゴールまで下り基調だし、数の利はこちらにある。
落ち着いて、「こっちは6人だから、落ち着いて回れば追いつけるぞ」と声かける。

みんなで回るが、この期に及んでCCNが三味る。マジ、○○○○。
無視すりゃいいのに、回ってるメンバーまでもが三味りだす。

参ったぜ。
みんなキツイのか、トップでゴールするために何をすべきかを放り出して、今この瞬間を少しでも楽をしようとしている。ロードレースの人間臭い所だ。

自分はというと、いよいよヤバくなってきた。正直、まっすぐ走るだけでもしんどい。
朦朧とした意識で脚を攣らせながら、先頭切ってローテーションを促すが、すぐに止まってしまう。

サプラがアタック?かペースアップをした。
よく分からないが、それについていけず。
最後のボトルも底をつき、モトに水を貰うが、炎天下で熱湯になっていた。

フラフラで走っていたら、トレンガヌがコントロールする集団が追いついてくる。
やっと集団で休める、と思ったが、そこからも遅れる。

チームカーから命の水を貰い受け、1人で残り30km。今度はタイムアウトとの戦い。
さっきまで先頭で優勝争いをしていたのに、気づけばタイムアウトとの戦い。
なんか、ごちゃごちゃ考えながら走ってたが、よく覚えていない。

箒車に急かされ、交通規制で渋滞の先頭になりながら、なんとか時間内でゴール。

あの3人が逃げ切った。
何って、めっちゃ悔しいわ、私。

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