27.8.17

失くして気づく、大切さ

暑さの盛りも過ぎたようだが、まだまだ暑い日本列島。
体調管理も難しいなか、自転車に乗られている方も多いはず。
夏休みぶっ通しで乗っていた、なんて方もおられるのではないか。

晴天の下で自転車に乗るのはとても気持ちいいのだが、リカバリーの日にはあえてローラー台で流すこともある。
実走であると暑すぎ寒すぎで疲れたり、つい踏んでしまったり、長すぎたり短すぎたりしてしまうことがある。
ローラー台であれば、強度・時間ともに調整しやすいし、室内の快適な空調で汗を流すこともできるからだ。

もちろん、レースのウォームアップやクールダウンの際にもローラー台は必需品。
レース現場に持ち込むならば、携帯性が高く、実走感に近くて集中できるローラー台が不可欠だ。


MINOURA FG220
キナンサイクリングチームが愛用する、ローラー台。
いわゆる”ハイブリッド型”。フロントフォークを固定する”安定感”と、後輪は3本ローラー形式の”実走感”の両立を果たした、新しいタイプのローラー台。


折りたたんで専用バッグに入れて持ち運びができる。
全長も60cm足らずのコパンクト設計。重量も6kgと、ローラー台の中では超軽量の部類に入る。


展開は極めて簡単。
バッグから取り出して


フォークマウントの三脚を展開する。


9mmクイックレリーズと15mmスルーアクスルに対応。
フォーク受けのハブにはエストラマーが装備されていて、フォークにかかる前後左右の動きを吸収しつつ、自然なバイクの挙動を確保。



次に、後フレームを展開する。
センターフレームの長さを調整して、930mm〜1,200mmのホイールベースに対応。
後輪を固定しない自重式なので、タイヤに優しく、自然な実走感が得られる。


マグネット式の抵抗器が装備。
スイッチひとつで、負荷を上げることができる。負荷をかけても自然な走行感は全く変わらない。


使用感は全く申し分ない。
軽く汗を流すには十分な負荷はかかるし、いつでもどこでもすぐに乗り出せるというのがキモではなかろうか。
ローラー台から実走し出した時の変な感じもないので、ストレスフリー。


バイクのセッティングも、前輪を外してフォークマウントに載せ換えるだけ。
わずかなスペースさえあれば、すぐに展開できて乗車できる。


レースやタイムトライアルのスタート待ちなどで、スタート地点まで簡単に持ち運び・装着脱着できるので、スタートぎりぎりまで脚を回すことができる。


車からすぐに取り出せる携帯性で、レース後のクールダウンもすぐに開始できる。
特に寒い時期のレースでは、クールダウンでゆっくり走っていると冷えてしまって身体にダメージを受けてしまう。


信頼の”Made in Japan"!!

選手をしていると、冬季に雪が降り積もって凍結して何週間もローラー練習なんていう時もある。
やむ得ずローラー練習せねばならぬなら、音楽を流しながら集中したり、テレビを見ながら追い込んだりして、集中できるよう色々工夫するようになってそれはそれで楽しくなってくるから不思議なもの。
何週間も続くと、外に出れるようになっても何だか億劫になってローラー練習にしようか、なんてこともある。

キツいのは確かだが、個人的には色々管理できるローラー練習は嫌いではないので、あまり苦になったことはない。
というのは、やはり変わっているのであろうか...

MINOURA




以下、駄文。

「ローラー練習はお好きですか?」

恐らく大半のサイクリストは、「No」と答えるだろう。
自転車の楽しみ(自分の考える)は、空気を感じながら流れゆく景色を楽しんだり、旅程を楽しみながら目的地へ訪れたり、それこそ自分たちの様にレースで競い合ったりする事だと思う。
楽しみ方、乗り方は無限大だ。

いずれも”移動”している事が本質ではなかろうか。
A地点からB地点に行くまでの”物を運ぶ、目的地・行程を楽しむ、順位を競う”、”移動”が手段にしろ目的にしろ、サイクリストの大半は自転車で”どこかに行く”のが好きなのだと思う。

よってローラーが好かれない理由は、色々考えられる。
暑くて汗が止まらない、キツい、何より楽しくない。
ごもっともである。何故なら、いくら出力を出そうが、どれだけ長く乗り込もうが、おのれ自身は1mmも前進することは無いから。
本質である”移動”という観点から見れば、いかに無効率で無駄な事をしているか、甚だ不毛な行為であると言わざるを得ない。

しかし、今日では殆どのサイクリストがローラー台を所有しているのではなかろうか。
そんなローラー台について、思いを馳せてみたい。

ローラー台がいつどこで発明されたのか、全く知らない。
だが、世界で最初にローラー台を作り出した人物(仮に®氏とする)は、恐らく最初にこの様に考えたに違い無い。
®氏「その場で自転車を漕ぐ事ができれば、とても便利に違い無い!」
目的地へ向かうため発明された乗り物である自転車なのに、わざわざ”その場”で漕ぐ必要に迫られた®氏。何故であろうか。
それは恐らく、”移動”する事が目的ではなく、運動生理学的に負荷のかかった”ペダルを回す”事が目的になったからに違い無い。

”ペダルを回す”だけの必要性がある事とは何であろうか。

もし®氏がプロサイクリストだとしたら、どうであろうか。
プロサイクリストである、もちろんレースに関する事に違いない。
天候不順で外で乗れない、特定の強度で追い込むため、ウォームアップやクールダウン(その概念があるとして)をレース会場でするため、不足分の練習をするため、こんな具合であろうか。プロサイクリストとして自転車に乗れないことは死活問題であるから、何らかの事情で身体への負荷が不足している場合には、ローラー台の様な物があれば嬉々として使うに違いない。

では、®氏が仕事をしながら趣味として自転車に乗っていた場合を考えてみる。
ずっと競技として取り組んできた自分からすると、なかなかこれは考えるのが難しい。
だがやはり、何かしらの目標があったはずだ。そして始業前、終業後にしか乗る時間がなかったはず。つまり、時間的制約があったはずだ。
イベントに向けて練習を継続するため、朝晩(朝は始業に間に合わせ、夜は危ない)のきっちり決められた時間内でしか乗れない、もしくはストレス発散で純粋に”ペダルを回す事”が楽しみだったのかもしれない。
はっきりできないが何かしらの目的・目標があって、どうしても乗りたい・乗らなけらばならない状況にあったと思われる。

きっと®氏はローラー台を完成させた際には、
「これでずっと自転車に乗り続けられる...」
と、大変に感激したはずだ。

いずれの理由にせよ、ただペダルを回すだけでなく、負荷がかけられる様な機構ありきで誕生したのではないか。
もしそうであればドライジーネから始まった自転車の発展とともに、”スポーツ”としての自転車が誕生して、スポーツの器具のひとつとして”ローラー台”が誕生したはずだ。
もし、人・物の運搬器具の自転車としてだけ発展してくれば、ローラー台は誕生しなかったと思われる。

そう考えれば、現在でもローラー練習に挑む人には何かしら目的・目標があり、ローラー練習に挑むには、やはりほんの少しのストイックは必要なのであろう。

高校時代の自分もレースに向けて、毎日学校から帰ってから多摩丘陵で練習していた。
春〜秋にかけては、ライトを点けて暗くなってから帰ってきた。
しかし、冬になると路面は凍結するし出発時点で暗いし、公道でスピードを出すゆえに危険を感じていた。
高校2年になってから少しずつ貯めてきたなけなしの小遣いで、やっとローラー台を買うことができて、当時はとても嬉しかったものだ。
買った当初はローラー練習のキツさを知る由もなかったのであるが、それはそれで楽しかった思い出がある。
きっと®氏もあんな気持ちであったのだろうと、今書きながら思いに耽っている。


もし、連日のローラー練習で苦しんでいる方は今一度、初心に戻って目標の再確認をしてみては如何であろうか。きっと最後まで踏み切るパワーが湧き出てくるはず。
そしてローラー練習の楽しさを感じる事ができれば、きっと上達まっしぐら、®氏も喜んでくれるに違いない。

MINOURA

20.8.17

シマノ鈴鹿ロードレース

シマノ鈴鹿ロードレース 58km 5.8km×10周

毎年恒例のレース。58kmしかないが全員が全員踏み倒すので、毎回苦しめられるレース。
チームとしては、各自で危険な動きに反応して、集団スプリントならば雨乞をスプリントさせる。

レーススタート。
ホームストレートの登りで一気にペースが上がる。脚が思うように回らない。
スタートライン上でスタートしたのに、いつの間にか集団後方。

前に上がれるタイミングで上がり、無駄脚を避ける為にアタックをかけていくメンバーと集団の雰囲気を観察しながら展開していく。

6周目に中島さんの入った逃げが先行している。結構差が開いているように見える。
パラパラと追走で2人3人とブリッジを掛けていて、集団も疲弊の色と牽制が窺える。
「これは決まるな」、という空気が感じられる。そうなれば、追走を掛けるならば早い方が良い。
うまく抜け出せるタイミングを見て、追走を掛ける。集団は引き連れない様に、数人はついてくる様に。
3人の追走で、すぐに先頭をキャッチ。自分らが最終列車になった。

マトリックス、UKYOをメインにこの逃げを決めにかかる動きで、ペースを保つ。
マトリックスは人数も揃えて吉田選手がいるし、UKYOは畑中選手がいて、このままスプリントになるとかなり分が悪い。
中島さんと元喜と展開についてコミュニケーションを取るべきだったが、キツくて暑くてその事に気が回らない。

ペースが落ちずに周回を重ねていき、決定的な動きもなく集団ひとつで最終周回。

このペースのままゴールまで持ち込まれるか。
ラスト半周の所で最後のペースアップに備えてか、ごちゃごちゃしながら若干ペースが緩む。
下りに入ればもう抜け出すタイミングは失われるので、逃げ切り狙いの一か八かのアタックを掛ける。今度は誰もつかない様に。
ホームストレートは見かけよりも結構登っているので、最後の集団スプリントのペースアップに飲み込まれない為にはせめて15秒くらいは稼ぎ出したい。
ノーマルヘルメットとゼッケンのポン付けが悔やまれる。

下りに入る直前に後ろを確認する(本当は気にせずに前だけ見るべし)と、スピードが出ているので開いているように見えるが、5秒くらいしか開いてない様に見える。
踏めている感触はあるが、さらなるタイムギャップを得る事はできず、最終コーナー手前で捕まってしまった。

中島さんが前方に位置取っているが、最後はフォローできずに流れに流されゴール。

久々のレースで、少々熱くなってしまって冷静さを欠いてしまった。
脚は良い感触だったので、後半戦連戦の準備はできていると思う。

17.8.17

悩み

ボーっとしているように見られるせいか、「悩みがなさそう」と、よく言われる。

ボーっとしているように見られるのは、いつも何か考え事をしている。からだと思う。
確かに考え事がぐるぐる回って深みにはまり、いつの間にかボーっとしている事はたまにある。
学生時に期末や中間テストで難問に当たった時に、あぁでもこうでもないと思考を巡らせているうちに、ハッと気付いたらボーっとしていた経験は無いだろうか。そんな感じである。

何かひとつ悩み出すと、そういえばあれもこれもと枝葉に及ぶタチなので、一応人並みに悩むことは多いと思っている。

そんな悩みのひとつに、つむじが二つある事がある。
通常の位置に一つと頭部前方に一つあるのだが、二つとも同じ向きで回っているので、毛並みの渦がぶつかり合う所で、右に向いている毛並みと左を向いいる毛並みの部分ができてしまって、これに難儀する。
ご存知の通り、汗をよくかくので髪は短いのが好みであるが、短くすると髪が毛穴の向きに真っ直ぐになるので、頭頂部が二つに割れているような姿になってしまう。

だから何だという話なのであるが、結構気にしている。
あと両腕にもつむじがある。

回るといえばホイールだ。
自転車乗りとして、フレームにどのホイールを履かせるかというのは永遠のテーマだ。
ホイールの性能は千差万別。ホイールの種類だけ、乗り味も変わってくる。
オシャレは足元からなんて言われるけども、ファッションのみならず、ロードバイクにおいてもルックスの印象に大きく影響を与える。

キナンサイクリングチームの足元を支えるのは、FULCRUMのホイールだ。
チームにも何種類かのホイールがあり、レースの度に何を履こうか悩んでしまう。


FULCRUM SPEED 55T
チームでの使用率が1、2番に高いホイール。



装着するだけで、速そうになる存在感だ。
その圧倒的存在感ながら、重量は前後合わせてわずか1280g(F:564g、R:716g)。


その名の通り、リムハイトは55mm。リム幅は現在主流になりつつある、ワイドリムの24.2mm。
光り輝くそのカーボン柄は、もちろんフルカーボンリムによるもの。
見れば見る程に、カーボンの織り成す複雑な世界に引き込まれてしまう。


前後ハブともに、カーボンボディにアルミフランジで剛性と軽量性を両立。
CULTベアリング装備で、ベアリング部の抵抗を最小限に。
CULT(Ceramic Ultimate Level Technology)ベアリングとは、グリスをも必要としなくなる程の高精度・超耐摩耗性の処理が施されたセラミックボールとボールレースによって作られるベアリング。
手で回してみるとちょっと心配になる程のハブの軽さだが、ここまでハブに関するトラブルは無いそうな。


スポーク、ニップルは質実剛健のステンレススポーク・ニップル。
メンテナンスのしやすさにも寄与している。

今年からFULCRUMのホイールを使い始めて、共通して感じられる”硬さ”を覚えるようになった。
芯のある硬さというか、ホイールの中心で踏力をしっかり受け止めるような感覚。これは、精度と剛性の高いハブによる恩恵だと思われる。
回転体の要であるハブの作りによってホイールの大きな特性が決まって、リムによって方向性の違いを出しているのかな、という印象を受けている。

そのSPEED 55Tを使った感想。
踏み出した瞬間、後ろから「スーッ」と押し出されるような感覚。
ディープリムによる高いリム剛性と短いスポークによって、踏力が逃れることなく前に進む力になっている感じがする。
とにかく硬いのだが、リム重量の軽さによってイヤな硬さにはならないのが凄いところ。

他のモデルのSPEED 40TRACING ZEROなどと比べると”シャキシャキ感”は少ないが、十分な振りの軽さはあるし、横剛性も非常に高いので、ダンシングによる加速もシャープに気持ちよくスピードが伸びていく。


なので、リムハイトだけでみると平坦系のレースを主として履いて行きたくなるような気もするが、40Tよりも55Tの方がオールラウンドな性能を持っていると感じる。
クライマーであるトマも、富士山あざみライン以外では殆どSPEED 55Tを好んで使っているのを見ると、”登りでも戦えるディープリム”なんだなと感じられる。


もちろん、平坦ではディープリムによる高剛性・空力性能を遺憾なく発揮する。
やはりディープリムとしての性質として、巡航性能が非常に高い。
よく感じるのは、”ビタッ”と路面を舐めるように転がる安定感、”スーッ”と滑るように押し出されるような推進力。


安定感に優れているので、非常にコントローラブル。路面を的確に捉えるので、コーナーも攻めていける。
ただ横剛性の高さによって、バンプがあるような高速コーナーではコントロールがややシビアになるか。

脚質や使用条件、好みなどで、レースに合わせて使い分けていくのであるが、「やっぱり、あっちの方が良いかも...」「今日の展開ならどっちだろうか...」などと、毎回贅沢な悩みに苛まれている。

さて、今週末は毎年恒例の鈴鹿ロードだ。
やっぱり55Tか。アタックをかけまくるならRACING ZEROも捨てがたい。40Tで脚を溜めて最後に爆発させるのも良いかもしれない...

続く

FULCRUM

11.8.17

宿敵

今日は山の日らしい。

百姓の家柄なせいか、海よりも山派な自分は、今日も山奥で追い込んでいた一日であった。

選手を始めてからというもの、年々祝日やら曜日感覚やら文化的意識が低下してる気がして、どうにもいかん。
一方、季節や気候の変化などは敏感に感じるようになってきた。

四季の中で一番好きな季節はと聞かれると、やはり夏であろうか。
いや、これから迎えるであろう秋の、あの哀愁漂う雰囲気の中でセンチメンタルになるのも好きである。
かと思えば、冬のツンと張り詰めた空気の中でシーズンに向けて黙々と乗り込むのも捨てがたい。
各地でシーズンが始まって、胸の鼓動(こないだ久々に190bpm越え)が高まり、新緑の山々を駆け抜ける春も好き。椿だし。
そうとくればスイカの食える夏が近づきテンションが上がって...

自転車競技のシーズンは実に長い。
ロードに関しては、キナンサイクリングチームも2月に本格的なシーズンインとなり、11月までレースがある予定だ。
そんでもってオフシーズンになれば、MTBやシクロクロスを繰り出す始末である。

一年中サドルの上でペダルを回してばっかりで、自分でもよくもまぁ嫌にならないもんだと不思議になるが、好きなもんは致し方ない。

さて、自転車スポーツは負担の少ないスポーツとされているが、競技として1年ブッ通しで走っていれば、何かしらのケガや不調には必ず悩まされる。
各選手様々な悩みがあるかと思うが、共通して悩まされた事が1回はあるのが”股ずれ”だろう。

先にもA.Hansen選手が股ずれにより、ブエルタの出場が危ぶまれたニュースが記憶に新しいところ。
過去にも有力選手の股ずれによるレース出場キャンセルや、リタイヤなどのニュースが度々報じられてきている。
経験した事がある人ならばお分かりいただけるであろうが、もうサドルになんか座っていられなくなるのである。

今一度確認しておくと、”股ずれ”はサドルに座った際に、パッドに触れる部分の擦れによって炎症・出来物ができてしまう症状。
”股ずれ”と侮るなかれ、ひどくなると手術が必要になる場合もある。

自分も油断しているとたまになってしまったりして、なかなか厄介である。
そんな股ずれであるが、ある程度発生しやすいタイミング・状況がある。
パッドとの摩擦が増える事によって股ずれが発生するのであるが、その原因はひとつではないと考えている。

①湿度の変化
自分が考え得る原因の中で、一番発生する事が多い。
・湿度が上がる場合
パッドに水分が含まれると摩擦が大きくなって、股ずれになりやすくなる。
高温多湿で汗をかいたり、雨天時、水を被る、などでパッドが水分を含みやすい。
・乾燥している場合
特に冬季に起きやすく、寒さや乾燥によってあかぎれのようになってしまう場合。

②裏腿のハリ
疲れたり体幹が抜けたりして、下肢の力(特にハムストリング)に依存したペダリングになった時に起きやすい。
踏み込みの時にハムストリングが優位に働くとエキセントリック収縮になり、坐骨が引っ張られて圧力が上がり、摩擦が増えてしまうからだと考えている。
入念なストレッチやマッサージを施すと、改善することが多い。

③サドル
意外と多い落とし穴なのが、サドルのへたり。
少しづつ変化していくので、なかなか気付きにくい。へたった状態が好みの人もいるけども。
どんなサドルもいつかは必ずへたってくる。あまり変化していない様に感じていても、新品と座り比べると明らかに感触が違う。
サドルのクッション部分はもちろん、ベースとレールのしなりの減少による振動吸収性の低下も原因のひとつとなり得る。
また、サドルにどっかりと座る様なポジション(サドルが高すぎ低すぎたり、上体が立ちすぎたり等)だと、体重がサドルに集中してしまうので改善をお勧めする。
身体に合っていないサドルの場合は、言うまでもない。

④疲労
例えば1日4時間走って、平均ケイデンスが90rpmだったとする。すると実に、21,600回も脚を回していることになる。2万回である。衣類であろうとも、2万回も擦れていれば何も起きない訳がない。
疲労が溜まっていると、傷の修復や雑菌に対する抵抗力が落ちて炎症・出来物が発生しやすくなる。

股ずれが発生してしまった場合は、自転車に乗るのを控えるのが最善。患部を清潔に保ちケアをしっかりして、ちゃんと治癒してからライドを再開すること。特に出来物ができた場合は再発しやすいので、結果的に見ると乗らずに完治させた方が早く治る。
選手の場合はそれでも基本的には乗り続けるのが辛いところ。

いずれの場合も、股ずれになる前の予防が大事である。
有効な手立て、というか唯一の予防策はシャモアクリームを塗る事である。
何度も言うが、雨の日や湿度が高くて汗を大量かきそうな時、長いステージレースや合宿で乗り込む時には、念入りに予防する。

最初はワセリンを塗っていた。
ワセリンは摩擦を減らすが抗菌防菌作用がないので、雑菌が毛穴に入ると出来物ができてしまう。
次に使用していたのが薬用軟膏。
レーパン内部をクリーンに保てるが、長時間のライドだと汗などで流れ落ちてしまうのが玉にキズであった。

そんな現在、頼りにしているのが...



Ignore Sports Aroma Chamois GEL
高純度白色ワセリンベースのジェルである。


蓋を開けると爽やかな香りが。
丁度良い容量なので、遠征先でもバッグのポケットに入れておけるので、携帯性も高い。


ワセリンによる長時間の潤滑性と、配合されている各アロマオイルによる抗菌・抗炎症効果の良いとこ取り。
伸びが非常に良いので、上記の原因に対して少量で十分な効果を得ることができる。
長時間のライドに耐える持続性がありながら、シャワーを浴びる際にはすぐ流せるので衛生的に使用できる。

股ずれ問題は、自転車を愛する全てのサイクリストに起こりうる。
気付いたら股ずれになっていた、という場合が多いので、予防が非常に大切である。

苦手不得意な事というのは、どうしても避けていきたいもの。
股ずれにしろ、どうにも避けて通れない事ならば、上手く付き合うことを考えた方が何かと上手くいくものだ。

かつて先輩に、「何とも思われないよりは、嫌われろ」という格言を頂戴したことがある。
フランスに飛び出すという話をしている時に、フランス人達の顔色を窺ってナメられるよりも自分の主張をしっかり伝えて「こいつはこういう奴なんだな」と”認識”されろ、という先輩の教えであった。

そんな有難い言葉を胸に、よく言う口癖は、

「うん、いいんじゃない?」


Igname Sports Aroma

5.8.17

AACA 第8戦

AACA 第8戦 長良川特設コース 102km 5.1km×20周

朝に降った雨が上がり、超高湿度な条件下のレースとなった今回。
コースレイアウトに若干の変更があり、コースのキツさが少し下がった。

上がり調子できていて、追い込んだレースをしたいところ。
今日は人数の揃っているチームが少ないので、キナンチームは自分、元喜、健児VS雨乞、野中、阿曽VS中島、の3ペアに分かれて戦略を組み立てることに。
自分たちは前半は静観しつつ、後半に人数を絞ったグループを作り自分の勝ちを狙うことに。

スタート後、最初の逃げに健児が入り、他の有力どころや雨乞チームに脚を使ってもらって落ち着いてレースを進めていく。

中盤に元喜と一緒に追走で先頭まで追いつくが、後ろから集団も迫ってきている。
そこで更に健児が抜け出して、常に有利な戦況でレースを進めていく。

ラスト6周?くらいで先頭と集団が一つになり、振り出しに。
ドンパチのカオスが始まるが、危険な動きに元喜と反応していく。

ラスト4周でインタープロが1人抜け出して、キナン勢が先頭付近でお見合い。
ここは後ろに誰もつかないようにアタック。前との合流を図る。

前と合流して、踏み続ける。
途中で中島さんと阿曽?が入った追走が迫ってきて、脚を残して待つべきか、踏み続けるべきか悩む。インタープロ水野選手もスプリントが強そうなので、更に人数が増えるとあまり宜しくない。初戦の二の舞は避けたいところ。だが協調はもらえているので、ここは攻めの逃げ切りを狙う。

ラスト1周、コの字のカーブ明けの立ち上がりで後ろに車間が切れているのを感じる。
そのまま踏み続けると、先行できた形に。そのまま踏み続ける。

最後まで踏んで、単独で逃げ切り。久々に勝った気がする。

序盤からの健児の先行、中盤からの元喜の動きでかなり脚を溜めながらレースを静観できたので、最後はゴールまで踏むだけで良かった。
広島では不甲斐ない走りになってしまっていたので、次はどこかでお返ししなければならない。

後半のハイライトに向けて、いい刺激とモチベーションが得られた、楽しい1日であった。