Tour du Loir et Cher 2.2 4e étape

Tour du Loir et Cher 第4ステージ 142km

今日はやっとこの時期のフランスらしい天気となった。どんよりと重そうな厚い雲に、風。
破壊力はないが、確実に横風に吹かれるだろう。

スタートからゴールまでアップダウンを繰り返し、最後の周回もかなりパンチの効いているコースだ。
さすがのChain Reactionも、昨日のラストは崩壊していた。
10秒差で首位を守ったが、総攻撃に会うに違いない。
自分達が有利な展開に持ち込めるラストチャンスなので、片道切符のつもりで攻めていく。

スタート20分前にスタートラインの様子を見ると...すでに30~40人程並んでいる。
今日もスタートしてすぐ1kmの細い登りで始まるのだが、これはかなりキツい位置でスタートする事になる。ウォーミングアップも十分にできていないが、そのまま並ぶ。
今日はパレード無しの、用意どんスタート。

スタートして突如始まる登坂。広島の三段坂の最後の坂が1km続く感じだ。
上がっていくスペースがあるのだが、アップ不足でギアが掛からずに中々ポジションを上げられない。
登り切れば早くも中切れ。スタートしてまだ1kmしか走っていない。

繰り返される激坂と横風にさらされ、中切れが発生しては繋がり、中切れされては埋めて...全然前に上がれない。
激坂も車がやっと1台通れるくらい細いので、集団後方は入口で完全にストップさせられる。レース中継でもそんな場面を見かけたことあるであろう。
コースレイアウトはアルデンヌクラシックのコースに引けを取らないだろう。
フランスのレースの傾向として、森の中の激坂を抜けると、畑の農道で横風に吹きさらされるというのが定番なのだが、まさにそれ。前に位置取れない奴らはふるいにかけられていくのだ。


坂でポジションを上げて、横風を耐えて、を繰り返して何とかメイン集団がペースを落ち着けるまでは喰らい付く。
今日は北東の風だったので、50km地点まで横風磔の刑に処せられていた。
上の今日のコースマップで、もうひとつ注目して頂きたいのが高低図だ。
アジアツアーではよく、適当に記されたあてにならない高低図が配られたりするが、ここまであてにならないのは見たことがない。


実際はこのようなアップダウンであった。いかに適当であるか。

ちなみに第2ステージはこうであった。

実際は、


詐欺というか、策略を感じる。
親切なのかわからないが、もはや載せないでほしいレベルだ。

そんな感じで、耐えるレースとなった前半。先頭では打ち合い、もしくは横風アタックになっていた。
勝負脚も使いながらメイン集団でクリアしていくが、70km地点で5人に逃げられる。
結果的にその5人が逃げ切った。

メイン集団は何チームかがコントロールに入るが、厳しいアップダウンによりペースが上がらない。いや上がってはいるが、差が詰まらない。

最後の周回に入る直前に、疲弊しきった集団にダメ押しの激坂2連発で集団は崩壊。
'2015仏チャンプのSteven Tronetと2人になり、前を追う。
前のグループに追いつくが、彼は更に飛んで行った。

もう、自分がどのくらいの位置にいるのか全くわからない。
結果は6'23"遅れの61位。

恐らくスタートラインの前から30番手以内に並んでいた選手だけで、今日のレースは展開されていただろうか。
とにかく引きずられるだけの展開で、レースの展開が全く見えなかった今日のレース。
最後の攻め場だっただけに、何もできなかった悔しさが残る。
前半の位置の悪さから、かなり脚を使ってしまった。

しかし、久々に「ちぎれる〜...!」と歯を食い縛る引きずられ方をしたのは気持ちが良かった。やはり、この強度はヨーロッパでないと得られない。

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