憧れのキャンパスライフ

鹿児島県は鹿屋市、かの有名な鹿屋体育大学の研修施設にて拠点を置き、合宿を敢行中。


宿泊部屋をお借りし、テスト期間で忙しいであろう学生方の中に混ざって学食の一角で朝食を戴き、アスリート食堂にてスポース選手の為の食事を提供していただいている。


1週間、みっちり乗り込む予定。天気の崩れだけが心配だが。


鹿屋市の中西茂市長へ表敬訪問にお邪魔させていただき、お話を聞いていただく。
地域を挙げて盛り上げて応援していただき、本当に嬉しい限りである。

大学といえば、どうやら私はチームで唯一の高卒のようである。
そんな高卒からすると、現地入りする前はなんだか気持ちがフワフワわくわくしていたが、現実は初日の練習から脚がフラフラがくがくになり、浮ついた気持ちなど吹き飛んでしまった。

高校はまあまあの進学校に通っていたのだが、自転車をやっていくと決めてからの成績は安定して落ちていった。選択授業はいかに練習時間を確保するか、の時間割にしていて、単位の事など後回しであった。塾にも通っていたが、マンツーマンの授業なのに居眠りをしたことがある。
文系の科目はいつも赤点の死線をいかに越えないかだけに注力していて、特に現文や古文の国語系の教科はほとんど寝ていた記憶しかない。どうにも睡魔に抗えなかった。
しかし、今になって言葉使いや考え事、相手の考えることを察するといったことで困ったりすると、ちゃんと勉強しておけばなぁと思う。
理系は割と普通に点数を稼いだし、特に英語と数学は選手でも使いそうだと頑張っていて、今でも役立っていると感じる。

その分、練習はかなりハードな練習をしていて、めちゃくちゃ楽しかった記憶がある。
ただ今でも悔やんでいる事があって、練習記録を全くつけていなかった。
今思い返すと、記録をつけて管理できる能力を付けられていれば、また違った成績を出せていたと思う事がある。

何を言いたいかというと、自分の中にあるやりたい事や目標に対して、具体的なイメージができているか。そして、そのイメージに近づく為の道筋を具体的に考えられているか。自転車に限らず、大元にその部分を持っているかどうかで、何の為に何をするか、と頑張れる度合いというのは変わってくる気がする。

自分の例で言うと、高3の時に秋田の大潟村のTTのレースで勝ちたかった。
6月末に全日本があったのだが、そこでは2位になり負けてしまった。
次に何をしたかというと、優勝タイムと自分のタイムを比べて、平坦で心拍とスピードをどれくらいのペースを刻めば勝てるか、というのを計算して、2、3ヶ月後の同じコースで行われる都道府県大会に向けて少ない時間の中、めちゃくちゃ練習をした。調子が悪くて、全然乗りこなせない時もあったが着実に改善していった。
言ってしまえばそれだけなのだが、いざ本番を迎えたら、全日本で負けた選手に1分以上差をつけて勝つ事ができた。

先のサイクルデイin熊野でもあったのだが、よく高校生にどういった練習をすればいいですかと聞かれるのだが、むしろ私が教えて欲しいくらいである。
ただ盲目的に何の練習をしたら良いかと考えるよりも、記録を見返して現状の自分にできる事と目標に向けてすべき事を把握できれば、自ずと練習の組み立ても見えてくる、と思うよ。多分。俺はね。

つまり、この合宿では想像していた様な華やかなキャンパスライフというものは送れそうにないという事である。

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