23.4.17

JBCF 東日本ロード Day-2

JBCF 東日本ロード Day-2 132km 6km×22周

昨日に引き続き、群馬CSC。
動きは自分、野中さん、元喜が入る逃げを作り、キツい展開にして優勝を狙う。

スタートしてから打ち合いで、野中さんや元喜が入った大人数逃げが形成されて、おいしい展開になったりするが、決まらず。

7周目に入ったホームストレートで、伸びきった集団からシマノ入部さんがキレのあるアタック。これはいけると思い、すぐに反応。
踏みまくって、逃げになる。正直あと1〜2人ほど反応してきて欲しかったが、仕様がない。
2人の逃げでは後ろに対する攻撃としては弱くなってしまうかもしれないが、余裕を持ちながらも攻めたいいペースで進んでいく。
差が一気に4分を超えて驚く。

途中から追走が形成されて、そこに野中さんと阿曽が含まれているらしい。他にシマノ2名、ブリッツェン、ブラーゼン、マトリックス。
集団との差も少し縮まりつつあるので、後ろを待つよりかはペースを落とさない程度に抑えて後ろを待つ。切れるカードは多い方が良いので、遅かれ早かれ、合流してからの展開に備える。

13周目の登りで追走が追いつき、10人の先頭グループに。
しかし、前に出ない選手、積極的でない選手もいてギクシャクしてペースが上がらない。
集団との差も1'50"〜2'00"を推移していて、残りの距離数を考えれば、まだ安全圏内ではない。
野中さんと阿曽に脚を溜めてもらい、メイン集団への攻撃となるように、ペースを保ち安定化を図る。

しかし、終盤にかけて差が一気に1分前後に迫る。
ラスト4周に入る登坂でシマノがアタック。ついていけず。
マトリックスが強力な牽引を始めたらしい。

集団に吸収されるが伸びに伸びた集団についていけず、そのままレース終了。
最後はラスト2周でマトリックスホセが抜け出し、逃げ切り。

途中までのキナンでの先手を取って攻めていく展開は良い運びであった。
コンディションが整っていない割には動けたのも良かった。

最初の逃げのメンバーには、せめてもう1人欲しかった。
先頭グループが10人になってから、メイン集団の状況を把握できずに脚を使い始めたのは早とちりだった。終盤にキナンの枚数を残せなかった。

しばらく次のレースまで期間が空くので、落ち着いて準備をして整えていきたい。

22.4.17

JBCF 東日本ロード Day-1

JBCF 東日本ロード Day-1 群馬CSC 120km 6km×20周

アタックのメンバーを見ながら逃げ切る可能性のある多人数の逃げに入り、勝ちを狙っていく。
思うように決まらない場合は、チームでペースアップして力で逃げを作る。
チームの連携を取る練習。
最後までもつれ込んだら、雨乞でスプリント。


序盤、全然脚が動かない。
中西と阿曽が対応してくれているので問題は無さそうだが、危険な逃げに反応すべく前に位置しなければならないところ。なんとか前に出るが、展開に追いついていけない。

マトリックスが集団スプリントに持ち込みたいような動きをしている。
シマノ、インタープロ、マトリックスの逃げが決まるが、追走に乗る、作る動きをしていく。
チームメイトと常に展開と動きの確認を行う。

阿曽にアタックをかけてもらい、集団のペースを上げて自分が抜け出すキッカケを作ってもらおうとしたが、集団は鎮静化。
ブリッツェン、ブラーゼンがコントロールに入る。

しばらくして阿曽も戻ってきて、中西にコントロールに入ってもらう。
愛三も1人出してきて、逃げとの差が一気に詰まっていく。少し差の詰まり方が速いか。

差が1分を切ってからラスト3周に入る時の心臓破りでチームアタックでペースを上げて、自分と野中さんと元喜で逃げを作る動きを確認。それに備える。

しかし、思いの外に逃げが早くに捕まってしまい、ブリッツェン岡、ブラーゼン吉岡がアタック。
危険な動きと判断して、反応する。
すぐに野中さんも合流してきて、この逃げを決めるべく踏んでいく。

が、マトリックスがまとめにきて、振り出しに。
ドンパチしていくが、マトリックスをメインに集団はひとつのまま、最終周回へ。

最後のアタックをかけるタイミングを伺っていると、野中さんがアタック。
集団は完全にストップ。これは行ったと思った。

しかし、マトリックスがじわじわと差を詰める。
最後の登坂に差し掛かり、アタックが掛かり、一気に野中さんを吸収。
自分もかなり脚を削られていて、頂上で遅れそうになるがセーフ。
中島さんがいい位置でクリアしていった。

最後はマトリックスがスプリントトレインを組み、ペースを上げる。
後ろから見てるだけになってしまい、どうなるかと思っていたが、中島さんが雄叫びと共に手を挙げるのが見えた。

序盤の調子の悪さはキツかった。
段々脚が回るようになってきたが、キレがなかった。
アタックで先頭に出ても踏み込める感じがなく、攻め切れない動きが多かった。
混乱した展開により、なかなか自分達の思い描いていた展開には持ち込めなかったが、常にコミュニケーションを取って臨機応変に対処した動きのプランを立てながらレースを組み立てていけたのは良かった。

明日は同じコースで132km。

17.4.17

Tour du Loir et Cher 2.2 5e étape

Tour du Loir et Cher 第5ステージ 97.5km

7.5kmを13周。ほぼクリテリウム。1km弱の緩い登りがある。
野中さんと2人になったが、ワンチャン狙って攻撃していく。

今日はばっちりウォーミングアップを済ませて、25分前にスタートラインへ。
ノルマンディで見覚えのある選手が1人、すでに並んでいたが大丈夫だ。
コミッセールも昨日の様なスタートの混乱を避けるために、スタートラインにテープを張って選手を後ろに並ばせる。

第1目標はスタートアタック。
完全に集団有利なこのコース。どのチームもエースをスプリントに送り込んでくるだろう。
総合で遅れているいわば”先行させたい選手”が逃げてくれれば、ラストに向けて集団も安定したコントロールをしやすい。ただしゴールライン上でスプリントポイントが設定されている周が2回あるので、メイン集団がどのように動いてくるかは、結局わからない。
ずばり自分は集団から先行させたい選手の1人であるのだが、そんな状況でよく決まるのがスタートアタック。もちろん、逃げ切る気でアタックをしていく。

スタート時間が近づいてきた。ふと見渡せば、自分は前から4列目に位置している。規制テープもいつの間にか、選手達の自転車に踏まれて力なくクタクタになっていた。
出鼻を挫かれた。もう、なるようになれ。

いざスタート。
スタートして1周目にはスプリントポイントが設定されているので、もし逃げが決まらなければペースは上がり続ける。
逃げは決まらず、ゴールライン後もペースは上がり続けるまま。
膠着状態が続いて中盤にようやく数名の逃げができるが、オーガナイズされた集団との差は10数秒を推移。

最後に向けて脚を溜める。遥々フランスに来たのは、集団に引きずられてパフォーマンスアップを狙うためではない。格上のヤツらと勝負に来たのだ。

ラスト2周に入り、集団前方でチャンスを伺う。激しい位置取りでどのチームもあまり列車をうまく組めていない。
恐らくこのままでは集団スプリントになるが、登りで隙を狙ってアタックを仕掛けたい。

だが、彼らも最後はまとめにかかってきた。
列車を組んできて、被されていき、じりじり後退していく。

最後のゴール前登坂では、もう集団後方。
安全な位置でゴールした。

5日間を通して個人的な脚のパフォーマンスは良かったが、勝負に絡めなかった。
やはり位置取りはロードレースの基本。
次に繋げていきたい。

16.4.17

Tour du Loir et Cher 2.2 4e étape

Tour du Loir et Cher 第4ステージ 142km

今日はやっとこの時期のフランスらしい天気となった。どんよりと重そうな厚い雲に、風。
破壊力はないが、確実に横風に吹かれるだろう。

スタートからゴールまでアップダウンを繰り返し、最後の周回もかなりパンチの効いているコースだ。
さすがのChain Reactionも、昨日のラストは崩壊していた。
10秒差で首位を守ったが、総攻撃に会うに違いない。
自分達が有利な展開に持ち込めるラストチャンスなので、片道切符のつもりで攻めていく。

スタート20分前にスタートラインの様子を見ると...すでに30~40人程並んでいる。
今日もスタートしてすぐ1kmの細い登りで始まるのだが、これはかなりキツい位置でスタートする事になる。ウォーミングアップも十分にできていないが、そのまま並ぶ。
今日はパレード無しの、用意どんスタート。

スタートして突如始まる登坂。広島の三段坂の最後の坂が1km続く感じだ。
上がっていくスペースがあるのだが、アップ不足でギアが掛からずに中々ポジションを上げられない。
登り切れば早くも中切れ。スタートしてまだ1kmしか走っていない。

繰り返される激坂と横風にさらされ、中切れが発生しては繋がり、中切れされては埋めて...全然前に上がれない。
激坂も車がやっと1台通れるくらい細いので、集団後方は入口で完全にストップさせられる。レース中継でもそんな場面を見かけたことあるであろう。
コースレイアウトはアルデンヌクラシックのコースに引けを取らないだろう。
フランスのレースの傾向として、森の中の激坂を抜けると、畑の農道で横風に吹きさらされるというのが定番なのだが、まさにそれ。前に位置取れない奴らはふるいにかけられていくのだ。


坂でポジションを上げて、横風を耐えて、を繰り返して何とかメイン集団がペースを落ち着けるまでは喰らい付く。
今日は北東の風だったので、50km地点まで横風磔の刑に処せられていた。
上の今日のコースマップで、もうひとつ注目して頂きたいのが高低図だ。
アジアツアーではよく、適当に記されたあてにならない高低図が配られたりするが、ここまであてにならないのは見たことがない。


実際はこのようなアップダウンであった。いかに適当であるか。

ちなみに第2ステージはこうであった。

実際は、


詐欺というか、策略を感じる。
親切なのかわからないが、もはや載せないでほしいレベルだ。

そんな感じで、耐えるレースとなった前半。先頭では打ち合い、もしくは横風アタックになっていた。
勝負脚も使いながらメイン集団でクリアしていくが、70km地点で5人に逃げられる。
結果的にその5人が逃げ切った。

メイン集団は何チームかがコントロールに入るが、厳しいアップダウンによりペースが上がらない。いや上がってはいるが、差が詰まらない。

最後の周回に入る直前に、疲弊しきった集団にダメ押しの激坂2連発で集団は崩壊。
'2015仏チャンプのSteven Tronetと2人になり、前を追う。
前のグループに追いつくが、彼は更に飛んで行った。

もう、自分がどのくらいの位置にいるのか全くわからない。
結果は6'23"遅れの61位。

恐らくスタートラインの前から30番手以内に並んでいた選手だけで、今日のレースは展開されていただろうか。
とにかく引きずられるだけの展開で、レースの展開が全く見えなかった今日のレース。
最後の攻め場だっただけに、何もできなかった悔しさが残る。
前半の位置の悪さから、かなり脚を使ってしまった。

しかし、久々に「ちぎれる〜...!」と歯を食い縛る引きずられ方をしたのは気持ちが良かった。やはり、この強度はヨーロッパでないと得られない。

15.4.17

Tour du Loir et Cher 2.2 3em étape

Tour du Loir et Cher 第3ステージ  211km

今大会最長ステージ。初っ端に登りが始まる。
前半はアップダウンが続くが、後半はフラット。
最後は6kmの周回を3周。

今日はスタートライン最前列に並ぶ。正確には各賞ジャージの後ろだが。
1.5kmのパレードが終わり、登坂の途中でリアルスタート。
昨日の2時間のアタックの打ち合いと巨人選手達の登れなささから、序盤のアップダウンで攻めれば逃げに乗れるはず。リーダーチームのChain Reactionも疲弊しているので、逃げ切りの可能性もなくはない。

と、いうことで久々のスタートアタック。
2人になるがリーダーチームの選手が1人チェックに入ってきた。
そいつは無視してもう一人の選手とガンガン回していく。2人ともキツそう。
パラパラ追いついてきて、集団も追いついてくる。

を、繰り返しながら攻めていく。
しかし、5km地点での逃げが決まったタイミングを外してしまった。
リーダーチームがカーテンを閉めて、すかさずコントロールに入る。100人以上が1分以内にひしめき合っているので、リーダーもおちおち油断はしていられない。

強力なリーダーチームによって、レースはコントロールされいている。
と思っていたが、これはLoir et Cher。リーダーチームに早くも見限りをつけたチームが後手を踏まんと、追走のアタックが発生する。
お陰様で今日の200kmのレースも始終、アタックがかかり続ける旅路となった。

もし追走が出来そうならば同調して一緒に乗って行きたいところだが、リーダーチームはかなり強力なようだ。
様子を見ていて、追走グループが抜け出すことはなさそうだ。
だが、常にアンテナは立てておく。

今日も生死をかけた幾多の落車淘汰をくぐり抜け、最後の周回までたどり着く。

が、コースプロフィールから想定していたよりも遥かにタフな周回であった。
400m15%くらいの坂を駆け上がり、横風に吹きさらされ、未舗装の丘を越え、ブレーキとスプリントを繰り返しながら街中を抜ける周回。
未舗装区間は去年のパリ~ニースでも登場していた。通りで見覚えがあった訳である。

そんな周回にペースの上がりきった集団最後尾で突入してしまった。完全にミス。ペースアップで余裕が無く、メーターを見ていなかった。
バラバラと脱落していく選手をパスしながら、少しずつ位置を上げていく。
最終周回時には集団が50人程に絞られたが、自分も位置を上げるだけでかなり脚を消耗していた。
最初の激坂でペースが更に上がる。耐えるが、前で中切れ。しかし、埋めることも出来ない。
集団もバラバラで、自分が第何グループなのかもわからない。
最後は3人でゴール。

序盤に攻めれたところは良かったのだが、タイミングがワンテンポ早かったか。
最後の詰めが甘かった。コース的にはワンチャンスあったと思うので、勿体無かった。

14.4.17

Tour du Loir et Cher 2.2 2em étape

Tour du Loir et Cher 第2ステージ 184km

昨日に引き続き、皆んな前に残ること。

天気も昨日に引き続き、好天気、無風。昨日よりも無風。
コースは若干昨日よりもアップダウンがあるが、ほぼ無いようなもの。

スタートラインに向かうと、昨日と違いすでに大多数の選手が。
アタック合戦はスタートラインでの位置取りから始まっているので、これはかなり致命的だ。
しかもパレードが1.5kmと、非常に短いので前に上がるのはかなり苦戦するだろう。

集団10番手くらいでリアルスタートが切られた。
集団が横に8人並んでいれば、10番手は実質的には前に70人の選手が走っていることを意味する。
道幅いっぱいに広がられていれば、先頭に出るのはかなり脚を使う。
しかも後ろからスタートした為に、前で回る流れに乗って前に行けない。


集団が150人を越えてくると、集団内の選手の流れがこのような感じになってくる。
後方に位置してしまうとなかなか前に上がれないのだ。
しかし巨人選手達はかなり登れないらしく、ちょっとした登りで簡単に集団先頭まで前に出ることができる。

KOMが連続する中盤では先頭で攻撃に転ずるが、全てのチームが必ず逃げに選手を送り込みたいのか、乗り遅れたチームが振り出しに戻してくる。
だが基本的にはどのチームも思惑があって展開を作っていく、というよりも各1人個人が逃げていくといった感じだ。チーム人数的に仕様が無いのだが、もはやアマレースである。チーム間同士で組織立つといったこともないようだ。

延々と2時間!のアタック合戦が続き、状況と情報を得る為にチームカーを呼ぶ。
...その瞬間に逃げが決まった。

リーダーチームがコントロールを始めるが、相も変わらず激しい位置取りが続く。
お互いに位置を競り合える許容範囲を理解はしているが、恐らく日本チームをなめている、もしくは敵として見ていない巨人達は、余裕でそのラインを越えてくる。張り合えば落車するのが目に見えているので、下げてしまう。
最後の周回に入り雨乞を良い位置に送りたいが、中々合流できない。

度重なる落車を躱しくぐり抜けつつ、気付けば集団最後尾。
安全に集団でゴール。

序盤のアタックの打ち合いに反応できる位置にいれなかったのは、かなりやらかしてしまった。
逃げが決まった時も、集団から「いい加減にしてくれ」的雰囲気が出ていたので、下がらずにもう少し粘れば良かった。
今日も最後はところてんになっていたが、チームで上がれたタイミングが必ずあるはず。しっかりと、集団の流れ、上がるタイミングと連携を取りたい。
身体の反応は上々。明日は登りが多数組み込まれているので、チャンスがあるはず。

しかし、今日も何人か救急車で病院に搬送されたらしい。
明日は我が身、の精神で気をつけよう。

13.4.17

Tour du Loir et Cher 2.2 1er étape

Tour du Loir et Cher 第1ステージ 154km

風が強く吹きつけて、荒れた展開になる事で有名なレース。
リーダージャージの着用者が毎日変わる、難しいレースだ。

ミーティングでは、とにかく皆んなが前に残ること。
1チーム6人、2クラスのヨーロッパツアーとなれば、スタートからゴールまでアタックがかかり続け、後ろに取り残されるほどにキツい展開を強いられる。
恐らく集団からは敵として見なされていないので、うまく立ち回るしかない。

当日、天候は打って変わって暖かい陽気と無風。
コースは”超”ど平坦。最後は5kmの周回を3周。
出場メンバーは、北欧系の巨人選手が多い。また、一昨年出た時よりも地元フランスアマチュアチームが多い気がする。レースが危険すぎて敬遠されているのだろうか。

7kmのパレードを経て、スタート。
集団前方で動きをよく見る。心なしか、あまりドンパチ感が無い。やはり予想していたよりも好天気で、主要なチームは集団有利と考えているのだろうか。
人数が行ったらチェックする、といった感じでスピードも上がり切らない。

そうこうしていたら30分くらいで6人が抜け出して、そのまま集団は逃げを容認。すぐにオランダのコンチがコントロールに入る。
他の有力チームも1人くらいずつコントロールに入れているので、集団スプリント、もしくは終盤の掛け合いにしたいのだろう。と、いうのが見てとれた。
一時は3分半くらいまで広がった差も、着実に詰まっていく。

ちょくちょく横風が吹いてきて集団が一列に伸びるが、分断される程強くはない。
しかし、脚を少しでも溜める為に前に位置取る。集団の前半分で回っている流れに乗るがチームでまとまれず、被されては前に出るを繰り返す。

そして、これはTour du Loir et Cher。
集団がコントロールされて先頭のペースが安定しているというのに、先頭トレイン以下では、まるでゴール前スプリントかのような位置取りが繰り広げられている。
常に強く気を張らせていないとすぐに落車するので、とても気疲れしてくる。

2回ほど落車で足止めを喰らい、集団後方へ。
しかし50km手前からすでにところてん状態になっていて、前に上がるのが絶望的になる。
逃げに乗っているチームカーが集団の横から上がろうとするが、道が開けずにずっと集団の中に埋もれている。ハッキリ言って異常事態だ。
チームカーやモトが上がるのを利用して、後ろから選手が一気に集団先頭まで上がってくるので、普通なら避けるところを譲らないのだ。

よってあまり終盤の展開をよく見れていないのだが、先頭6人は逃げ切り。
後ろは集団1つでゴール。

落車でケガもせず集団でゴールできたので、とりあえず安心。
想定していた風もなく、カオスな展開にならなかったので比較的単調な展開になった。

だが、最初の逃げに乗れなかったのは残念であった所。よく知らないチームが多く、よく見ても反応できなかった。
スプリントに備えるならばかなり早めに位置取りを開始しないと、前の流れに乗れないだろう。
調子はよく感じたが、今日は1回もレースの先頭に出なかった。

明日はもっと攻める気持ちで、何か良い形か流れを作りたい。

9.4.17

刺激

ロード選手が避けては通れぬ長距離移動ではあるが、こればかりは如何ともし難い。

12時間くらいの飛行機移動であれば慣れてきたが、それよりも長い移動になると身体的精神的疲労が加速度的に蓄積してくる。
遠征に限らず移動にかける時間とお金は、少なければ少ない方が良いのだ。

長時間に渡って座席に着いていると、身体の水分や老廃物、病原体等を運ぶリンパ系がうまく機能せずにむくみ、筋肉は凝り固まり、パフォーマンスに悪影響を与える。またむくみが酷い状態だと、疲労感や虚脱感などの症状が出ることもある。

リンパ管は血管よりも細く、血管に比べて1/15くらいの速さでしか自発的に収縮(身体を動かさない状態で)せず、更に飛行機で高高度にいる場合は気圧によりリンパ管が引っ張られリンパの流れが悪くなり、体内の水分や老廃物が回収されずに組織間に滞ってしまうので、むくまない訳がないのだ。


浮腫み対策にはもちろん、コンプレッションウェアが有効だ。
YONEX STB-AC03は動作のサポートもしてくれる。

リンパ管が動かずに流れがないと免疫力も低下するので、飛行機内の乾燥と不特定多数の乗客に囲まれて何時間も動かないでいる状態は、風邪をひくリスクも増加する。
移動の疲労を少しでも減らす為にも、ストレッチやマッサージをしたい。リンパは右上半身と、左上半身から下半身に流れる流れがあり、それを意識してマッサージする。
筋肉に達するまで力を加えずとも、皮膚の表面を軽くさするくらいでリンパ系の働きは復活する。

また、長時間座席に着いている際には姿勢にも気をつけたい。
特に腰。骨盤から腰にかけての背骨のカーブを保持する事。腰が潰れると全身に悪影響が及ぶ。腰が潰れたまま座っていると、特に自分は臀部からハムストリング、腸腰筋から腰部にかけての範囲が骨になったように固まってしまう。
それらを避けるためにできる事は、ブランケットを丸めてシートと腰の間に挟み腰の湾曲を保持して、枕を腿の下に敷いて臀部に圧が集中しないようにする。
そしてシートは倒さない。つい倒してしまいたくなるが、(エコノミー席の場合は)中途半端な倒れ具合なので、腰に負担のかかる角度になる。

そしてよく水分を摂り、高塩分、高脂肪、高カロリーな物は避ける。
自分がよくやるのは、ひたすらシュガーレスガムを噛み続けて、空腹と口の寂しさを紛らす。

また、あくまで個人的によくするのは、できる限り寝続ける事。
時差ぼけ調整で寝るタイミングを計る頭脳明晰な人もいるが、自分はあまり寝たい時に寝れるタイプではない。そしたらできる事も限られる機内、到着までずっと寝ていて頭の中を少しでもクリアにしておこう、という半ば諦めの精神だ。
寝付けない場合は、書籍を3冊程ローテーション(1冊に飽きたら、もう1冊...を繰り返す)させて、脳を疲労困憊・酸欠の状態にして、強制的に眠気を引き出す戦法を取っている。
あるいは、離陸から着陸まで映画を寝ずに見続ける。突き抜ければいつでも寝れる状態になり、到着地で寝るべき時間まで我慢すれば、時差ぼけも一発で乗り切る事ができる。
もちろん、以上の事はお勧めはしていない。


移動後はトレーニングを行っていないがダメージは受けているので、移動後の調整は非常に大切だ。
各人によって調整方法があるであろうが、個人的には段階的にギアをかけていき、全身の筋肉を積極的に動かしていきたい。
始めは筋肉が動かないので何だか疲れている様なキツい感覚に捉われるのだが、強度を上げて踏み続けることで刺激が入り、凝り固まった身体が本来の動きと筋肉の弾力を取り戻して、ふとした瞬間に脚が突然回り出すのだ。この瞬間の気持ち良さは病みつきなる。
ただし経験上、数十分で身体が戻る事もあれば数日かかる事もあり、時間がかかる時はちょっとイヤになってしまう。

練習後には入念なストレッチを。
身体の力が入るラインを意識しながら、全身のストレッチ・マッサージを行う。
つい、気になるところに意識が集中しがちだが、身体はすべて繋がっている。全身の筋肉の張りを均一にするイメージで。


欧州に渡り始めの頃は、軽いギアを脚に負荷のかからない強度で回して”回復”に努めていたのだが、いつまでたっても身体が重く感じて回復しない。すぐにレースを迎えるのだが十分な調整が行えず、良いパフォーマンスを発揮できない事が多々あった。今思えば、実はそれは身体が必要としているリカバリーではなかったのである。
長時間移動の疲労は高強度での筋破壊による疲労ではないので、”回復・修復”をさせる必要がない。多少はあるが。どちらかというと、”なまった”状態に近いのだろうか。
しばらくの低強度のベーストレーニングから高強度のトレーニングに移行した際に感じる、脚の重さ、ダルさ、疲労感にも同じ事が言える。と、思う。

また、身体の体液の巡りを良くする事も必要だ。湯船につかったり、脚を上げて寝る事も有効だ。

むりくり重いギアを回す必要は無いので、日頃から自分の身体にどの様な刺激が必要か、自分の身体の状態を良く知るためにもいろいろ探って頂きたい。

YONEX
YONEX COMPRESSION WEAR

2.4.17

Tour de Tochigi 2.2 3eme étape

ツールド栃木 第3ステージ 103km

最初にいきなり10kmのKOMを越えて、下りきったらあとはど平坦。
天気も快晴になり、春の暖かさを感じる。

今日の動きは、正直なところ総合リーダーを出し抜く有効な手立てがないので、一か八かで攻めて全て失うよりもジャイの総合2位を守るべく動く。その為に場合によってはリーダーチームの手助けをする。
終盤にチャンスがあれば、リッチーがアタックしてステージを狙う。

前日の内に剃るものも無いのにスネ毛と髭を剃り、ボトルにあまり水を入れなくて済むようにウォーターローディングをして、準備は完璧だ。

アクチュアルスタート。最初のKOMが思いの外早く始まる。が、序盤は斜度が緩い。
この区間を試走していないのでどうなるか分からないが、ストラバデータを拝見するに途中からキツくなるらしい。

アタッキグストがアタックしていくメンバーを良く見ながらコントロールしている。しかし1人また1人とドロップしていく。
5kmくらい登ったところで斜度がキツくなり、集団もある程度絞られてきた。
第1、2ステージとは違い自分だけ脚を使ってる状況ではないので、かなり余裕を持って動きを観察する。

中盤にある湖のほとりでアンカー西薗さんがペースアップ。共に総合で1分半ビハインドの龍を連れて抜け出したいようだ。すかさずチェックを入れる。
西薗さんが自分に交代を促すが、ジャイの総合2位を守る事を考えれば万が一の可能性もあるので、協力できかねる。
実家に下宿をさせてもらい、トレーニングに付き合わせて貰い、自転車の事から経済、はては世の中の理まで、分からない事があれば何でも教えてくれる我がジェントルマン師匠であらせられるのだが、今回ばかりは御免蒙ることにさせて頂く。
振り向けば、リッチーもジョインしてきている。
アンカーもさらに総合上位を狙うならば攻めるしかないのであろう、回らない4分遅れの自分達に構わずペースを上げ続ける。

ところがリッチーが前に出て、更にペースを上げる。速い。
なぜだ、この逃げを決めたいのであろうか。とにかくこのままでは仲間に殺されそうだ。
なんとか耐えて西薗さんに先頭が代わり、また交代を促されるが、今度は普通にキツくて交代出来ない。

KOMが見えた所で、後ろから集団のKOM争いのスプリントに巻き込まれ、吸収される。
集団といっても20人くらいだろうか、リーダーはすでにアシストが1人しかいない。後ろの集団とは40秒あるらしい。
下りに入るが一直線で下っていくので、アンカー、ブリッツェンの攻撃が始まる。
リーダーをアテにしていてはジャイの順位も危ぶまれるので、ジャイ以外で交代で対応していく。そしてジャイも隙を見て攻撃している。

終わるとも知れぬ打ち合いも、後続が追いついたところで更に激化する。
アタッキグストも人数が揃うが、キツそうだ。危険な選手のアタックにアタッキグストが反応出来ない時は、自分らで追いかける。

最初のスプリントポイントが近づき、ペースを上げる。総合2、3、4位は秒差の争いなのでとちることは出来ない。
スプリントはジャイが2着。3位と5秒差に迫られる。
ラインを越えるとまたアタック攻撃が繰り返される。さすがに脚もへばってきたが、堪え時である。

アンカー石橋選手がアタック、追走が...かからない。ごちゃごちゃするが、すぐに集団は沈静化。
多くのチームがスプリントに持ち込みたいであろうし、そうなると逃げが逃げ切る可能性は低くなる。数チームがスプリントに向けて結託すれば、それに対抗するのはかなり厳しい。
逃げが1人となれば、リーダーチームにとってもスプリンターチームにとってもコントロールは格段にし易くなる。

レースは落ち着きを取り戻して、2回目のスプリントポイントもなんとか逆転されずに通過。
度々横風に晒される箇所ではチーム人数分だけ風上に上がり、チームの脚を溜める。

ラストに向けて、オリバーレーシングがペースアップを開始。コンチネンタルチームではないのだが、非常に強力なチームだ。ゴールが近づくにつれて、位置取り争いも激しさを増していく。
ジャイを前に上げては被されてバラバラになり、を繰り返しながらも位置取りしていく。

位置取りに脚を使い、集団に埋もれて前に上がれなくなってきた。
ラスト500mでチームカーを誘導する看板に釣られて、曲がる選手と直進する選手が出てきて大落車発生。
隣にいた選手はエグい音と共に宙に舞い上がった。
ここに至るまでのコースの案内板と車両誘導する看板が、ほぼ同じ様な看板であった為に混乱したに違いない。試走していた自分もかなり迷ってしまった。

何とか落車は避けれたが集団とは距離が空いてしまい、最後は流してゴール。

ジャイはポジションをキープして、総合2位を守ってくれた。一時は迫られたが良かった。
チーム全員で攻撃していくことになり、なかなか激しいレースであった。チームとして出来る事はやりきったのではなかろうか。
個人的には好調であったし、展開に絡んで勝負争い出来る脚と自信をアピールしたかったのであるが、今回は今回として次に目を向けていきたい。

しかし、栃木県は自転車王国と言われるだけの事がある。
ラインレースで道路を封鎖したにも関わらず、沿道の観客がずっとこんなに応援してくれているのは、今までの日本のレースであっただろうか。

その中にもキナンを応援して下さる方々がいた事も、とても嬉しくなってしまった。

さて次はTour de Loir et Cherであるが、今回のレースではあまり追い込みきれなかったのでトレーニングした方が良いだろうか??

1.4.17

Tour de Tochigi 2.2 2ème étape

ツールド栃木 第2ステージ 102km

序盤に10分くらいのカテゴライズされていない山、中盤からゴール向かってアップダウンで登り続ける。試走した感じでは、レースのどの位置にいてもキツくなりそうだ。
チームの動きとしては昨日と同じく、全員で攻める。一番最高の形は、ジャイかトマの逃げに誰かが乗ってゴールまで全力で牽く。

密かに期待していた雨は明け方には止んだようで、路面もどんどん乾いてきている。
湿度のせいか、昨日よりも暖かく感じる。

アクチュアルスタートが切られアタックが打たれているが、昨日のようなキレッキレな速さが無い。
ある程度総合順位の差がついた事により、どのチームがどう動きたい、利用したいというのが見えてくるので昨日のようなカオス具合は無いのだが、やはり中々決まらない。

集団ひとつのまま、今日のハイライトのひとつと言える最初の山を迎える。
ここでは間違いなくレースが動くに違いないので、前に位置しなければならない。...昨日と同じことを考えているが、フラグを立てているつもりはない。昨日の自分とは違うのだ。
集団前方で勝負所に備える。

あと少しで山に差し掛かろうかというところで、日本チャンプのアンカー初山さんがアタック。続いてブラーゼンの吉岡選手が追走をかける。彼も先の宇都宮ロードで優勝した、好調であろう選手だ。
しかし山岳に入る直前のアタックというのはキツくなる時間が増えるので、得てして登り始めてすぐに集団に吸収される確率が高い。キナンのみならず、他のチームも登りで攻撃を掛けてくるであろう。ので、行きたい気持ちを「ぐっ」と堪えて、様子を伺う。
2人だからということなのか、道幅一杯になった集団は見送る姿勢、もしくは次のアタックを待っている空気だ。
が、ちょうどトマが集団の先頭に出ていて、明らかにキョロキョロと追走アタックを警戒している。

いずれ掛かるであろう追走の動きに、我がエースにそんな事をさせる訳にはいかぬ。
実際もしこのまま2人が行ってしまえば、アンカーに対して後手を踏む事になるし、リーダーチームへの攻撃としては弱くなる。やはり見逃して置く訳にはいかぬ。
やられるよりやるんだ。の精神で、他チームより先手で追走を掛ける。

前に合流、鹿屋の選手も来て4人で回す。
1チームあたりの人数が少ないのでアンカー、ブラーゼン的にも、逃げに選手を送り込みたいであろうし、かといって泳がされるような中途半端な逃げは作りたくないであろう。
自分の脚のレベルはある程度承知しているので、もしこのメンバーで行ければかなり良い形ではある。

登り口になるヘアピンを曲がると、Oliver's Racingを先頭に早くも集団がほぼ繋がっている。
今度は登りなので後ろもキツいはず、レースは常に前で起こっている。の精神で踏み続ける。が、やはりキツいものはキツい。オリバーが前に出て、ペースをカチ上げる。

斜度がキツくなった所でリカルドがアタック。トマが「ついて来い。」と目で訴えてきて、何が何でも一緒になって攻撃に転じなければならないのだが、すでにオールアウト寸前のレッドゾーン。

くそ、ジリ貧でどんどん位置を下げる。
こうなった自分に残されたできる事は、ただ一つ。
どうか前で集団が割れませんように、とただ祈るのみである。

頂上付近はワインディングの為、先頭で何が起きているか把握出来ない。
悔しいが、他力本願で行かせもらうしかない。

そして開けて先頭が見えた...おふ。キナンが列車組んでペースを上げている。自分は見事に後ろに取り残されている。その差、20〜30秒くらいか。
列車組むなら登り前に言ってくれよ、などと先頭の展開を把握していない酸欠の頭で怒りながらも、無情にもキナン特急列車を悔しくも見守るのみであった。
フラグ回収したつもりはないが、何とか第2集団でクリア。

キナンがペース上げてこの状況を作ったなら、自分が無理して追いつく必要も無い。
状況がヤバいチームが前を追う。
しばらく後、前に追いついたがすでに逃げが出発した後。
ジャイ、マルコス、元喜が乗り、チームとしては良い展開を作れた。

今日のレースは、実質この1時間で終了した。

追走や逃げが吸収された後の展開に備えるが、集団はひとつのままで逃げを捉えられずにゴール。

ジャイが10秒差で総合2位に浮上。
明日は最終日。忙しいに違いない。
出場選手が少ないので10人逃げれば、実質追いかけるチームは2、3チームしかいなくなるので、通りで逃げ切るわけだ。

「攻撃することに関しては特別言うことはないが、アタックには自己責任が付随してくるんだぜ。」と、かつて言われた事を思い出した。アタックは、ともすれば、逃げ切ってしまう恐れがあるから、アタックになるのである。

にしても、フィリピンからなんだか空回りするパターンが続いている。
早くこの流れを断ち切りたいものだ。

もっとレースらしい事をしたいのだ!(個人的希望)

31.3.17

Tour de Tochigi 2.2 1ère étape

ツールド栃木 第1ステージ 115km

少し早めに現地入りし、試走した感じではほぼフラット。
斜度がキツめのKOMが設定されているが、かなり短い。風も少しだけ吹いている。
圧倒的に集団有利なコースであろう。

レース前ミーティングでは、基本的にはスプリントも強いリカルドを柱に展開を考える。
しかし距離も短く難易度が低いコースなので大集団スプリントに持ち込むより、全員で攻めて、誰でも勝てる展開位置に持ち込むこと。

昨日までの春の陽気とは打って変わり、かなり冷え込んだ朝。
APEXウェザーガードジャージにレッグウォーマーを着込んでスタートラインへ。

11kmのパレードを経て、スタート。
序盤は下り基調のためにかなりのハイペースで進んでいく。各チームが入り乱れての打ち合いになる。

スタートから10km過ぎたくらいで、各チーム乗せた逃げができるが、キナンからは誰も乗っていない。集団は脚が止まる。
ここで前を追える位置にいたのが自分だったので死ぬ気で前に追走をかけるが、すかさずチェックを入れられる。

前までジリジリ近づいてる気がするが、くそ、マジでキツい。誰も先頭交代してくれない。道理なので仕方がないのだが。

後ろに気を取られていては前に逃げられてしまうので、恐らく2分走のベストを更新したであろう追い込みでなんとか先頭グループを引き戻す。正味、もう脚を8割5分使った感覚だ。

ハイペースは収まる気配もなく、幾多の立ち上がりで脚を休められない。アタックに反応するが、マジでキツい。
最初のKOMに向けてのじわじわ登っていく区間で、KOM手前で脚はすでにオールアウト寸前。
集団前方ではアタックがかかり、元喜が対応してくれているのが見えるが、前に上がれない。

全くリカバリーできずに、最初のKOMに差し掛かる。
間違いなくレースが動くに違いないので、何が何でも前に出なければならない。オールアウトになっては集団から遅れるので、レッドゾーンを掠めるくらいのギリギリの追い込みで、頂上ラスト800mでなんとか集団15番手くらいまで上がり、先頭が見えた。
が、しかし。無情にもジャイとトマ達が飛び出していくのを、悔しく見守るのみであった。

各主要チームのエース級のメンバーが揃った逃げにより、集団は一旦ペースダウン。
今回は距離の短さが逃げに有利に働いている。
逃げに選手を送り込めていないチームがすぐに追走をかける。追うペースは速いが、恐らくこのペースでは捕まえられないだろう。
差は最大で2分40秒くらいまで広がり、詰まることもなかった

2つ目のKOM前でちょっとだけリカルドの位置取りだけして、後は特にすべき事もなく、ごちゃごちゃしながらゴール。

トマとジャイ達の先頭は逃げ切り。
かなり追い込んだ1日になったが、勝負に絡む展開とは違うところで苦しんだ。仕様がなかったが。
調子が良いのに勿体無かった。

大集団スプリントになればやはり分が悪いので、今回は作戦通りに逃げを作って総合上位を絞る事に成功した。
明日はハードなコースレイアウト。序盤に山を越え、最後は登り基調で展開では単独独走も可能なコース。

気を付けます。

29.3.17

過去問 問2


続いて、第1ステージの赤木川清流コースについて考えてみたい。
このコースはスプリンターが遅れるような厳しさのコースではなく、脚を溜める事ができるために集団有利で、例年スプリンターチームによる激しい集団スプリントになる事が予想される。

昨年の自分の動きは序盤からのアタックに対応して、最後がスプリントになりそうなら列車を組んでスプリンターを発車するという忙しい1日であった。

出力分布を見ればレースの半分以上の時間は脚を止めている、もしくは流しているだけの状態だ。しかしレース展開を作っていくならば、走行データを見て必要な準備をしなければならない。

コースでは1周につき4回ほど立ち上がりがあり、フルスプリントを強いられる箇所がある。そして細かいアップダウンでは短いながらも高出力を維持する必要があり、位置取り、スプリントが苦手な場合はそこで脚が削られていく。
良いポジションを維持できないといつの間にか集団最後尾に、そして中切れで後ろに取り残されるという最悪の事態に巻き込まれる。レースは常に前で展開されている。
仕事ができずにレースを終えてチームの所に帰る時の心境ほど、嫌なものはない。

もしアタックに対応していくならば、何度もアタックをして更に踏み続けてローテーションを回すスピードが求められる。
そして昨年のゴール前の位置取りでは、最後の道が開けてからの一直線での激しい位置取りをすることに。
ラスト2kmの区間はAve55km/h、心拍は195bpm/mまでペースは上がった。
エースをスプリントできる位置に連れて行くには、そこに至るまでに位置取り(これはレースで身につけていく)で良い位置につけて、最後には他のチームが上がってこれないように先頭でペースを上げきる脚が必要である。

コースの鍵となるポイントを絞ると、やはり最後に向けての位置取りとスプリントが勝敗に大きく関わってくるだろう。
集団をコントロールしない限り淡々と踏み続ける箇所がなく、ローテーションで逃げたり、逃げを捕まえようとする事も考えれば、2、3分前後と30秒〜スプリントの強度を鍛えておきたい。

細かいアップダウンと立ち上がり、繰り返されるアタックに最後のスプリントとてんこ盛りなレースには、巡航性と反応性のバランスが取れたFULCRUM SPEED 40Tが最適であろう。もし最後のペースアップとスプリントに焦点を合わせるスプリンターならば、FULCRUM SPEED 55Tで決まりだ。


この日のラストで久々に心拍が195拍/分に達した。
心拍はパワーメーターに比べるとパフォーマンスを正確に表さないのでコンピューター上では常に表示させないが、体調や調子を見るために心拍計は身に着ける。

最近は年齢と共に190拍を超えることがかなり少なくなってきた。
心拍が高いということは身体が多くの酸素を必要としている状態なので、かなり追い込めてる時か、もしくは頑張ってる割にあまりギアを掛けられていない時である。
HrPwレシオ(心拍1拍あたり何w生み出せるか)や走行データのカーブを見れば、調子の仕上がり具合や疲労具合等が推察できる。
ちなみに3月現在の自分だとワークアウトの平均が1.55~1.6w/bpm、FTP付近で2.3~2.4w/bpmくらい出せていて、良い調子だと感じる。これよりも上がれば更に調子が良く感じるが、長続きはしない。

人生で200拍を超える程追い込めたのは数えるくらいであろうか。
そのくらい追い込めたのは、人生初の1回目のライドであった。

初めてのロードバイクを手にした若かりし自分は、ショップのクラブチームの練習会に参加することになる。
しかし後に気付くのだが、どうやらこのショップは他のクラブチームとは様相が違うようだ。当時はこのショップが実業団チームを作っていて、チャレンジロードを控えていた今も名の知れている現役の選手が集まってきていた。
2007年当時はまだ"ツールドフランス""ランスアームストロング"くらいしかレース界の言葉を知らなかったので、正直最初は諸先輩方に「こいつら、何者だ。フラッグシップのフレームとコンポなんか使って。」などと生意気に思っていた。

礼儀も右も左もわからない状態で初心者丸出しの自分が、何故か選手グループに混ぜて貰うことになったが、人知れず打ち負かしてやると舐めた考えでスタートする。
この日のコースは大垂水峠を越え、城山湖を登り、片倉の激坂を登るルートであった。

30分程で大垂水峠に差し掛かり登り始めるのであるが、これがキツいのなんのと。
気温計を過ぎた辺りで身体は燃える様に熱くなり、経験したことのない鼓動の速さを感じていたが、ここから更に斜度が上がって同時に心拍数も更に跳ね上がる。
先輩方は淡々とペースで走っているだけだろうが、自分はただただ、いつ終わるとも知れぬ引きずりの刑に耐えるのみであった。
極めつけは自分の後ろには店員がピッタリついていて(多分フォローとアドバイスをしてくれていたと思うのだが、極限状態により記憶が不鮮明)、その所為で何故だか分からないが絶対に遅れてはいけないという心理が働いた。

頂上が近づくにつれて視界は狭まり、身体が痺れて硬直し、空気を吸い込んでも身体からはどんどん酸素が抜けていく。顔は汗と涎にまみれて、歯を割らんばかりに食いしばる口からは、気管が狭まったことにより「ぴゅーひょろろ」と間の抜けた息が漏れてくる。
身体が非常事態を伝えてきているが、止まれない。何故なら頭の中だけはクリアで、絶対にこいつらから遅れまいと、それだけであった。
何とか頂上まで喰らいつくが、慣れないロードポジションにより下りの最初のコーナーで呆気なく千切られてしまった。
心拍計は付けていなかったが、恐らく人生で一番心拍の上がった瞬間に違いない。

その後は選手組と別れて店員とマンツーマンレッスンが始まるのだが、何故こんなキツい事をしてるのか...と考える余裕もなく、スマホなんざ無い時勢で千切られて遅れたら(恐らく待ってくれたであろうが)道もわからないし、ただただ訳の分からぬ怒りに任せて引きずりに耐えるのみであった。

そんなこんなで、年齢とともに最大心拍数は下がる傾向(確実な根拠は無い)があって、ここ数年は200拍/分を越える事がなくなってきた。
そのせいか190拍/分を越えると何故だか嬉しくなってしまうのは、何かの癖であろうか。

そういえば、もうひとつ注意したいことが。この赤木川清流コースには対面区間があり、尚且つ仕切られていない。
昨年は集団での位置を端から上がって行く際に、コーナー明けで集団から遅れた選手と出会い頭になった。あわや時速50km/hで正面衝突するところであったが、ドリフトをかましながらもお互いの手と手が1〜2センチくらいのところでぎりぎり避けれたということがあった。
常に危険に対するアンテナを張って気を付けたい。

ともあれ、あと一歩のところまでいった第1ステージ。
翌日は文字通り"山場"である第2ステージの熊野山岳ステージが待っている。

つづく。

FULCRUM
ツールド熊野

問1

21.3.17

贅沢 ver.1.2

自分がよく変人と言われる所以のひとつに、無類の雨練好きだという事が上げられるであろうか。

元々雨が好きで、雨の匂いや音、普段と違う雰囲気に堪らなく興奮するのである。
屋根に雨が当たる音で目覚めて、靄がかった山々が広がる日には、もうテンションは朝からMAXである。表情には一寸も表さないけれども。
雨天時の湿度と薄暗さが、この陰湿で鬱蒼とした性格とマッチするのであろう。

facebookでも雨練について度々書いているが、すぐ頭も身体も熱くなってしまう自分にとっては、常に冷却されていく雨練の方が踏めて集中できる気がするし、そもそもあまり寒いと感じた事はない。
目に入る景色の表情が違って見えたり、いつもより周りが静かに感じられ、なにより精神的満足感が満たされるのである。

基本的に
・路面の積雪、凍結や落雷の可能性がある
・疲労がかなり蓄積している
・レースが数日後に控えている
のどれかに当てはまらない限り、雪でも雨でも外に走りにいく。いや、走りに行きたい。

もちろん、普段の練習とは違った雨練の準備をしなければならない。

まずはジャージを着る前には、入念なウォーミングアップ、補助運動をすること。
少し汗をかくくらいに、普段より身体を温めてから着替えたい。

次に股ずれ防止のクリームを塗ること。
濡れた状態でサドルに座りペダルを回すと、すぐに股ずれの発生を招く。
また同様に、暑いレースにおいて水を被る行為も股ずれを引き起こすことになりやすいので、注意が必要だ。先のツールドフィリピンでも水を被りすぎて、最終ステージには股ずれに悩まされた。

特に服装は、とりわけこの季節は気をつけなければならない。
防水、防寒を意識したキットを選択していく。少しでも寒いと感じる装備は、装備不足である。


もちろん、ジャージキットはChampion System
この日のジャージは上から、
テックキャップ
 いわずもがな、自転車乗りにとって雨天時の必需品であるヘルメットキャップ。
APEXウェザーガードジャージ
 もはやこのジャージ無くして、レースシーズンを迎えられないであろう。
 CSウェザーガードという新素材が使われているらしく、これが最高なのだ。暑くなりすぎず、それでいて蒸れないという、まさに夢のようなジャージだ。これは本当にすごい。正直な話、これさえあればどうにでもなる。長袖もあり。
フリースジャケット
 スタンダードなジャケットであるが、極めて伸縮性が良くて肌触りがよいジャージ。
 しっかり身体にフィットするので、とても気に入っているジャージだ。
フリースビブタイツ
 このタイツも非常に伸縮性が高く、なおかつ耐久性も優れている様だ。
 すでに4ヶ月ほど履いているが、全くヘタレる気配がない。
ネオプレーンシューズカバー
 CSネオプレーンファブリックという少し硬めの生地によりしっかりとした作りになっていて、保温性、防風性が素晴らしい。足首裏のジッパーによってシューズの脱着がしやすく、履き口の滑り止めバンドによってズレも防止してくれる。
リペルジャケット
 前述したAPEXウェザーガードジャージでも十分暖かいのであるが、万が一に備えてさらに防水性が高いこのリペルジャケットを携行。
 写真には完全に写りきってないが、きれいに折りたためばジャージポケットに余裕をもって入れられる。なぜ着ていないかは後述する。

どんなに短いライドになりそうでも、補給食を携行しよう。

そしてもうひとつ、出発する前に準備をしなければならないのが練習後の入浴準備である。


帰ってきたらそのままバスルームに直行できるように、あらかじめ準備をしておこう。
着替えとタオルはもちろん、プロテインもすぐに飲める状態にしておく。

あと、臀部を冷やさないようにリアフェンダーの装着は必須だ。
ジャージキットを汚れや耐久性の低下から守るためにも、是非つけていただきたい。

さぁ、準備ができたら出発するのであるが、雨練をする際には3つのリスクと戦わなけらばならない。
1、風邪やケガ
2、パンクとメカトラ
3、落車
これらのリスクを少しでも減らす為にすべきことは

・あらかじめルートと練習内容を決めておく
 これは目的意識をはっきりと持ち、迷いながら走ることを避けるためである。ルートは、通り慣れた、信号が(少)ない、路面がきれいで、なるべくすぐ帰れるルートを選ぶ。家から30分圏内を辿るルートなど。練習内容も気まぐれに走るのではなく、時間と強度を決めておき、必要なことをしたらすぐに帰ること。またあまり調子がすぐれない、少し寒く感じる、節々が痛むなどの場合はすぐに切り上げること。
・慎重に攻める走りをする
 普段よりも数倍気を付けて走ること。路面は自分で思っている以上に滑りやすくなっており、直線でも場合によっては落車のリスクは存在する。コーナーへのアプローチは、何があっても転ばない、という余裕を持った速度とライン取りを。
 また水溜りや川になっているような所には突っ込まないこと。水が集まっているということは、流れてきた砂や小石もそこに集まってきている。また水面の光の反射により底がどのような状態になっているか判別できない事が多々あるので、まさしくリスクが具現化している状態として認識すべきだ。

 写真のような川や水溜り、マンホールやグレーチングを、車の通行に留意しながら避けるライン取りをすること。パンクして修理をしている間に身体が冷えてきたら最悪である。雨天ライドにおいて一番避けるべき事が体温の低下だ。体温が1度下がると体内免疫が何倍下がり、1度上がれば何倍上がる、というのを耳にしたことがあるだろう。
 体温の低下を防ぐには、常に踏み続けることだ。雨練において脚を止めることは、自分に対しての罪悪である。
・補給食
 体温を保つ為のエネルギーはかなり大きく、早め早めに補給しなければならない。
 1時間あたり、100~200kcal(レースと同じくらい)を目安に補給しながら、エネルギー切れを避ける。低血糖によりびしょ濡れの状態でコンビニに入ろうなんざ、言語道断である。もしハンガーノックになりそうなら、この日本には自動販売機という素晴らしい機械が至る所に見受けられるのでそちらを利用しよう。お勧めは身体を温める効果のあるホットの紅茶。もし周りに自動販売機がなく、コンビニがその一件しかないどうしようもない場合には、店内に入る前に水気を払い、店員の方に一言詫びを入れ、入り口のマットで足踏みをしてシューズから水が出てこないようにし、申し訳ない顔をしてすり足気味(水が出ないようにと、転ばないように)で店内に入るべきだ。これは今後のサイクリスト全般が社会の市民権を得るためにも、振舞うべきマナーのひとつではないかと考える。自分はしたこと無いが(そういう状況になった事が無いという意味で)。
・自撮り写真を撮らない(選手向け)
 たまにfacebookなどのSNSで見受ける現象のひとつに、雨練や降雪の中で頑張ったことを伝える写真が上がってくる事(小生も数回ある)がある。雨の中でしか見られない景色や、頑張った事をアピールする事は特段悪い事だとは思わない。しかし”選手”において、わざわざ止まって雨練風景の写真を撮る行為をしている余裕があるならば、平均速度3km/hを上げる、平均出力を5w上げる等に努めて、体温を0.1度でも上げる事に注力すべきだ。なお、先の川の写真は特例として認めてもらいたい。
・1人(なるべく少人数)で走る
 これも体温維持に関する事だが、人の後ろにつくことはすなわち、強度が下がっている状態だ。また、跳ね上がった水や泥を受ける続けるのは身体的、機材的な衛生面によろしくない。
 雨練においては自分のペースを下げないように走り続けることが重要だ。トレーニングメイトとペースを合わせることは非常に大切なことなので、2人以上での雨練においてはなるべく脚の揃ったメンバーと出て行こう。

そして、帰宅したらバスルームに直行する。
と、その前に30秒だけ。


帰宅後には”必ず”そして”すぐに”駆動系の清掃をすること。チェーンとスプロケットは、たった10分放置しておくだけですぐに錆が発生する。
まずパーツクリーナーで汚れと水気を吹き飛ばし、ラスペネを軽く吹き付けておく。
これだけしておくだけで、自転車へのダメージは桁違いに軽減できる。後にゆっくりと洗車をすれば完璧だ

ざっと以上の事に留意してきて今までこの方、雨練をして風邪を引いたことは一度もない。それは対策が十分できているからなのか、平熱が37度な暑がりだからなのか、風邪を引いても気付いてないだけなのかわからないが。
書き忘れるところであったがレインジャケットを着込まないのは、人より5倍(夏は10倍)の汗をかく自分がジャケットを着て1時間も走れば、汗がレーパン・タイツ、グローブに流れ込み、ジャケット無しの方が濡れないという現象に陥るからである。という、あくまで個人的な都合のせいである。
なので雨天時には最初からレインジャケットを着ることをお勧めする。
雨練のリスクは晴天時よりも高くなるわけで、そもそも雨練自体あまりお勧めはしない。

雨練に出るのでそのせいか、「モチベの塊」「もはや先生」「お父さん、パパ(特定少数による悪意を含む)」などと呼ばれてきた。
しかし、マイナス思考がベースの小生は基本的に練習はあまり好きではないし、1日中ゴロゴロして趣味等好きなことだけしたいし、なんとか楽に強くなれないか(ドーピングはしません)なんて考えたりして、人の模範になるような心構えなんか持ち合わせてはいないのだ。

また嫌々する練習ほど効果がなく、精神的悪影響を及ぼす練習はない。
大多数の選手が雨練を避けて大きなリスクと考えるのは自然なことで、あくまで雨練を嬉々として行う自分がマイノリティな変人であることを認識して頂きたい。

では、自分はなぜ練習を頑張っているのだろうか。
こんな言葉をご存知であろうか。

”やる気とは、贅沢品である”(受け売り)

やる気というのは非常に便利なもので、やる気があればなんでも積極的に取り組めて、楽しく感じられるだろう。またモチベーションが高い状態で挑むレース、練習は非常に良いパフォーマンスが出せるのは、経験されているはず。

だが、やる気というのはどうやら有限で、1年の内にやる気が溢れているのはごく僅かな時間であろう。そして、出そうと思って出せるものでもない。
やる気に溢れている状態が忘れられずに、次の練習に取り組むモチベーションが上がらない経験は自分もよくある。日々の練習でやる気が出ない、と皆が困る訳である。


気負わずに考えたいのは、そもそもやる気は必要ではないこと。
重要なのは”やる気”があるかどうかではなく、自分の本気で目指す事とシーズンの目標に向けて必要な練習を具体的に自分で把握(それが必要十分かどうかは別として)できているかの方が重要で、それを常に頭の片隅に置けていれば自ずと、「雨だけどローラーではできないから行くか」となるのである。
疲れてても、ジャージに着替えて走り出したら普通に練習ができた経験はないだろうか。

先日も面倒臭い確定申告を先延ばしにしてきて、さぼってきたツケが回ってきた。
書類整理を始めたのは14日の夕方。15日の24時までには終わらせないとやばい、という目標を頭の中でしっかりと認知した途端に、翌朝5時に完了するまで一時も休まずに集中できた。良い例ではないが。

「やる気を出せ」と言われて出せた試しはないし、人や後輩に対して言ったこともない。
うまくやる気を出させてくれるようなすごい人には何人か会ってきたが。
しかしやる気に左右されず、モチベーションと目標を無限に常に高く保つ人もいるのも事実。
ただあまり気分の上下に気を捉われず、人と比べすぎるのも良くないかと考える。

また言いたいことがよくわからなくなってきたが、何事も楽しく本気で取り組もうではないか?、といったところか。違うか。

下世話な話、今回の記事に出てきた装備だけでも個人で全て揃えたら、かなりの金額に達する事に気づいた。
万全のサポートと、全ての時間を競技に専念できるこの環境に身を置かせていただいている自分は、かなりの幸せ者に違いない。

贅沢モンだ。

走りながらいろいろ書きたい事が思い立ったのだが、忘れてしまったので思い出したら随時書き足す事にしたい。
ぜひ、雨練対策の参考としてブックマークに追加していただき、時折覗きにきて頂きたい。

Champion System

27/3 ver.1.1 細かい加筆修正
22/4 ver.1.2 細かい加筆修正

19.3.17

JBCF 宇都宮ロード

JBCF 宇都宮ロード 76.8km 6.4km×12周

コースはジャパンカップの周回を使う周回で、鶴カントリーの頂上ゴール。
斜度のある短い登りが2回含まれていて、アップダウンが続くコース。どの位置いても脚を使うコースだ。

ミーティングでは野中さんの勝負にかける動きをしていくことに。
自分は本命の選手が動く一つ前の展開に乗っていき、最後は野中さんのアシスト、場合によっては自分も勝負を狙う動きに。その為にも、序盤から有力選手が動いていく場合にはチェックを入れていく。

パレードを経てスタートが切られる。
脚を溜めつつ、有力選手の動きに気をつけていく。調子は良くて登りにも余裕を感じる。
アタックは散発するが、どうもペースが上がりきらない。
チームメイトのチェックのお陰で、余裕を持って集団の観察ができる。

中盤に差し掛かり、全く決まらない。
どうやら昨日の展開と同じく、マトリックスとブリッツェンがスプリントに持ち込みたい感じだ。特にマトリックスが積極的にまとめようとしている。
恐らくこれは最後のスプリントまでもつれ込むだろう事が推察されるし、序盤から積極的に仕掛けていたシマノも最後に備えているようだ。

ラスト3周、この膠着した状況を打開すべくアタックを仕掛ける。
協調してくれる選手と行きたかったが単独アタックになり、集団を振り返れば完全に泳がされているよう。
案の定登り手前で捕まり、回復する間も無く勝負脚を使いながら集団に食らいつくハメに。

ラスト1周に入る登りでは何もできずに千切れ、野中さんのサポートもできずレース終了。

セカンドエース的な役割を与えてもらったが、前半からのチームの動きをあまり活かせない動きにしてしまった。
アタックをした時もあくまで展開に乗っていく事に徹して、他力本願的アタックにならないようにすべきであっただろう。自ら展開を作っていくには少々無理があった。
状況を落ち着いて見て、スプリントに向けての動きにスイッチできなかったのは早とちりであった。

次はツールド栃木。

18.3.17

JBCF 宇都宮クリテリウム

JBCF 宇都宮クリテリウム 60km 3km×20周

コース自体の難易度は高く無いが、スピードが上がれば位置を上げられなくなるコース。
事実上の走行ラインが限られるのと、直線距離に対して人数が比較的多いので位置取りがかなり重要である。

前日のミーティングでは雨乞のスプリントを発車することを確認、順番と仕掛けるタイミングを話し合う。
展開次第では野中さんを逃げグループに乗せていくし、自分も危険な抜け出しにはチェックを入れていく。

当日は午前の謎の"予選"を危なげなく通過して、午後の本戦に。
クリテリウムなど3年振りくらいに走るので、ちゃんと動いて仕事が出来るだろうかとなんだかとても緊張している。

スタートからかなりスピードが上がり、アタックもかかるが、集団のスピードも上がりきっているのでなかなか差は開いていかない。
いつも思うことがあって、実業団レースの最初の30分はヨーロッパレースに引けを取らないくらい速く感じるのは、自分だけの何か錯覚であろうか。とにかく速いスピードで進むので、焦らずに集団内の動きと思惑を観察する。

ドンパチが延々続き、終盤に差し掛かっても安定しない集団。
どうやらどのチームも逃げにはメンバーを送り込むのだが、積極的には展開をしていかないらしい。いいメンバーが行っても脚が止まって、いつの間にか集団に戻ってくる。

どのチームもスプリントに持ち込みたいようだ。

ラストの周回に入り、番手でキナン5人の列車を組むことができる。
最初のコーナーを先頭で全力で突っ込み、スピードを上げる。
ここまでは話し合った作戦通りに嵌ったが、やはりそうは問屋が卸さないと、後ろでは各人が入り乱れる様相であったらしい。
そして、自分は引き切る予定の地点まで引き倒せず先頭から捌ける。

最後は雨乞が上手く立ち回り、野中さんが上手くフォローを入れたようで、雨乞が2位。

チームの動きはとても良いように感じられた。
自分の役目であった最後のペースアップは、風向きと距離を見誤って、最後まで職務を全うできずに終わってしまった。

明日はアップダウン。

14.3.17

過去問 問1

人生で一番勉強していたのは、恐らく高校受験から高2の1学期くらいまでの間だろう。

希望校はちょっと頑張らないと入れない感じ、な公立の進学校を選んだ。
受かる為に、朝日が昇る前から寝る直前まで勉強していた。
当時はそこそこの大学に入って就職して...といった感じになるんだろうなぁ、と漠然と考えていた。
まさか高卒に、ましてやスポーツ選手になるなんて考えつきもしなかった。

しかし特にこれといってやりたい事や目標があった訳では無いのに、なぜわざわざ厳しい受験戦争に身を投じたかというと、全ては自転車の為であった。

小さい頃から自転車と共に遠出を繰り返していて(先の記事でも軽く触れたが)、中3のある夏の日に、高尾山へ1人遠出した時の事である。
当時もロードバイクという存在は認知していたが、特段興味があった訳ではなかった。むしろMTBに興味があり、その日も高尾山近辺の山道を自転車で駆け回っていた。
うだる暑さの下、そろそろ帰ろうかと20号の中央本線高架の日陰で休んでいると、ふと目の前から車列に混ざって走るローディーに気が付いた。

この狭い車道を自転車が走っていては車の迷惑ではなかろうかと、ぼんやりと眺めていて...む、車と並走しているではないか!
否、むしろ車を煽っている...!!

人生で数少ない、体に電撃が走る瞬間であった。人力だけであんなにも速く走れるものかと。それだけ衝撃であった。
いま思い返せば車のスリップストリームに入っていたのであろうが、兎にも角にもその日を境にロードバイクへとのめり込み、書籍やらネット情報やらを漁りまくった。

同時に「青の炎」という小説(読みやすくて面白かった)をたまたま読んでいて、その中でロードバイクがいかに軽くて速いかといった記述や気持ち良さそうにロードバイクに乗る情景が描かれており、それも手伝ってロードバイクに乗る妄想や期待がどんどん膨らみ、我慢できずにロードバイクが欲しい旨を親に相談をした。
高額であるが故に最初はもちろん却下されていたが、交渉の末、先の公立進学校に受かる事ができれば、私学への準備金との差額で入学祝いとして買っても良い、という権利?を獲得することに成功する。
更にその高校のすぐ裏には運命のいたずらか、プロショップ(後に足を向けて寝られないほどお世話になる)があって、もう毎日ショップに通えるじゃないかと、何が何でもそこへ入学する決意を固めたのであった。

そして合格発表で合格を確認し、真っ先に向かったのは親へ報告する為の公衆電話ではなく、すぐ裏のショップであった。もはや合格した事よりも、ロードバイクに乗れるという事の方が嬉しかったのである。
ショップの店員にはすでに、合格した暁には云々...の話をしていて、すぐにでも話をしに行きたいと思ったのであったが、昼からの営業のために引き返した次第であった。
そんなこんなでロードバイクを手に入れるのだが、あくまで”車と並走をしたい”というよくわからない目標を持っていて、レースに参戦するなぞ少しも考えてはいなかった。

当時の受験勉強は基本的にひたすら過去問を解いていき、英単語や暗記事項などプラスで必要と思われることを更に掘り下げて勉強するといった感じであったか。

過去の傾向から問題の予測をして、対策を考えることは非常に重要だ。
もちろん過去に起きたこと以外の問題が起きることも当然あるわけで、備えが偏らないようにいろいろな見方や対応力を準備していかなければならない。
受験の際も共通問題はもちろん、様々な学校の過去問を解いていた。

これはロードレースにも言えることで、目標としているレースのコースプロフィール等があればどの様な傾向で準備が必要であるか、ある程度の対策を立てることができる。そして、本番までにいろいろなレースや練習をこなしていき、脚を仕上げていくのだ。


我々の目標としているツールド熊野はほぼ、毎年同じコースで似たような展開になることが多いので対策を考えやすい。
先日のサイクルハウスミヤタでのセミナーと内容が被るが、どの様にレースまでアプローチをしていくべきか、少し考えてみたい。

ツールド熊野は0.7kmのプロローグで始まる。
3日間のショートステージが続くこの熊野においては、このプロローグでの差が結構響いてくるので、コンマ数秒でも稼いでおきたいところ。
だいたい過去のステージ優勝者のタイムは50~51秒で推移していて、総合上位陣となる選手達は53~55秒の間に順位をつけていることが多い。

その為にはもちろん、1分をもがききる脚を作っていかなければならない事がわかるのだが、パワーデータを見れば必要な強度や踏み方が見えてくる。


昨年のデータを見ると最大出力は1084w、平均出力は520wで、優勝タイムから5秒ビハインドの56秒で59位であった。
出力分布を簡単に書き出すとこの様な具合になり、強化すべき出力が自ずと判明してくる。


また、時間軸でみればどの様な踏み方をすればよいかの対策ができる。
コースは行って帰って来る往復のコースで、1箇所は完全に脚を止める鋭角コーナーがある。
つまり、単純に1分のもがききる能力よりも20秒のスプリントを2回連続で加速していく対策をしなければならない事がわかるだろう。
そして何よりここの鋭角コーナーであるが、このコーナー1つの突っ込みでかなりの差がつくので、コーナーの練習も必要だ。

そんなコースに欠かせないのが、高剛性なホイールだ。
ロードレースはコースプロフィールの特性によってホイールを履き替える、かなり面白い競技である。


プロローグに関してはスプリントの高出力を受け止めて、キレのある加速反応とスピードを維持する為に、スポークが短くて慣性がつく、FULCRUM  SPEED 55Tが最適であろう。



つづく

FULCRUM
ツールド熊野

11.3.17

AACA 第3戦

AACA 第3戦 長良川特設コース 102km 5.1km×20周回

ツールドフィリピンから少し期間が空き、月末の連戦に向けて調子を整える中でのAACAカップ。
レースは最高の練習である(トレーニングレースのつもりである意識などは毛頭無いが)と昔から言われているように、SSTなんざぬるま湯に浸かって鈍った脚へ喝を入れる、最高の機会であった。

前回の出場に比べて、非常に風が強くなっている。
そして出場人数はかなり少なくなっているが、主要選手は出ているようなので注意が必要だ。

レース前ミーティングでは、前半から自分と阿曽を軸に積極的に展開していき、2〜3人の逃げを作り、先手を打ちながらハードな展開を作る。終盤は調子の良さそうな中西の独走、もしくは雨乞のスプリントでの優勝を目指す。
自分は特に宇都宮連戦、ひいてはツールド栃木を見越して積極的にチームに有利でキツい展開を作っていくつもり。


スタートが切られ、アタックの応酬が始まる。
アタックの末、インタープロ、イナーメ、EQADS、自分の4人の逃げに。

特に後手を踏ませてチームの脚を使わせたいと思っていた、インタープロとイナーメの選手と一緒になったが、まずは逃げ切りも見越して余裕を持ったペースを刻んでいく。
3選手ともに思惑が一致していたのか、ペースを保ったままローテーションを回して距離を消化していく。
しかし、あくまで後ろがキツい展開にしたいので、更に抜け出す機会を常に窺う。

10周目、ローテーションがあまり回らなくなってきて、どうやら皆キツそうだ。
試しにジャブを打ってみるが、さすがに抜け出すまでには至らない。

10周目の周回賞の掛け合いになり、EQADSの選手が1人抜け出した形に。
インタープロ、イナーメの選手はあまり動きたくなさそう。
これは最も理想の形に持ち込めると判断して、アタック。EQADSの選手だけを連れていく形で抜け出す。

しかし彼はジュニア選手でジュニアギア(重いギアが無いのでトップスピードが出ない)を使っている為、追い風のバックストレートで千切れてしまう。
最初は待っていてなんとか2人で行きたかったが、1人の方がペースを保てると判断。そのまま単独になる。

とりあえず後ろにはチームメイトがいっぱい控えているはずなので、安心してTT開始。
悪魔の囁きに耐えながらチームメイトを信じ、自分の身体と対話しながら無理しないペースで進んでいく。


ラスト4周、集団の足音が聞こえ始めてきてギアを1枚上げたいところ。しかし風が強い横風に変わり、踏んでもスピードが上げられない。
抵抗虚しく、ラスト2周の周回賞を目前にして集団に吸収。

あとにできる事は限られるが、何があるかわからないので脚の回復に努める。
最後はスプリントしてみると意外とギアがかかったから、ゴール勝負にトライすれば良かったかもしれぬ。
最後は雨乞(アマタツ、アメちゃん、あまたちゅ兄さん...etc)が、きっちり仕事をこなし優勝。野中さん、中西が続いた。

展開の流れによる細かい修正点はあったようだが、理想の作戦通りに嵌ったレースではなかっただろうか。


また、午前中に開かれた中島通接骨院の若山敦資先生によるレーススキルアップ講座では、ストレッチングをご教授頂いた。


とても勉強になるすぐにでも取り入れたい、素晴らしい講義内容であった。


そして忘れてならないのは、6年前の今日の震災。
母の実家も被災したが、親戚一同は無事であった。

多くの犠牲者の方々へ、哀悼の表したいと思います。
そして、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

7.3.17

一心同体

自転車愛好家諸賢、自転車を綺麗に整備されておられるだろうか?

すれ違うサイクリストでたまにお見受けするのが、手垢が擦り込まれたバーテープ、磨り減ったブレーキシューとブレーキ滓が涎跡のように見えるホイール、パキパキにヒビ割れたタイヤ、撥ねた泥やミミズが乾いて一体化されたフレーム...等々の自転車で、見るたびになんだか残念な気持ちになってしまう。
100km/hで走る車は線傷1つで大騒ぎなのに、こと自転車はぞんざいに扱われる事が多いようだ。
乗り込むことは良いのだが、◯◯万円もする下手したら車よりも高価で自分の命を預ける乗り物なのだから、もう少し綺麗に大切に扱って頂きたい。

どろどろに汚れたままにしていては、変速の調子が悪くなったり、どこからともなく異音がしたりと、何かしらの異常や問題は起こるべくして起こる場合がほとんどである。手をかければ期待に応えてくれるし、手を抜いていたらそれに泣かされるのは道理であり、全ては自分に返ってくる。
最近の自転車パーツは基本的に、きちんと整備・点検されていれば調子が悪くなったり壊れたりすることはない。

そして一番勿体無いのが、油と混ざり黒く変色した泥砂が浮き出て、踏む度にきちきちと悲鳴を上げているチェーンである。
もう想像しただけで、具合が悪くなってしまう。

チェーンを見ればその自転車の整備状況や汚れの溜まり具合が分かるが、チェーンが鳴きだしているのは言わば、すでに整備不良である。
自転車の要である駆動系は常に、クリーン、ウェット(oiled)、メインテインドでなければならない。
チェーンに限らず駆動系の汚れによるパワーロスというのは馬鹿にできず、一概に何ワットのロスと言い切れないが、明らかに洗車前後でギアが1枚2枚変わってくる。最近流行り出した特殊なオイルやパウダーコーティングなども、明確な差が認められるためにプロの現場でも使われ始めてきている。
またパワー伝達効率だけでなく、変速性能や耐久性にも大きな悪影響を与えるので、定期的に洗車するよう心掛けたい。

ただ毎日洗車するという訳にもいかないのが、正直なところ。
洗車をする目安としては、チェーンを捻るとシャリシャリしたり、コマの中のローラー部が周りづらい等の症状が出てきた時。
その時にはすでチェーンのオイルが抜けている状態だ。チェーンにオイルが必要なのは、ギアとの摩擦を軽減させる為ではなく、チェーン同士の摩擦を低減させる為。その為には、"ローラー部の中"にオイルが充填されている状態にしておく必要がある。


普段洗車時に使う道具とWAKO'Sケミカル類


各部位に汚れが溜まってきているのがわかる。


チェーンを捻れば「シャリシャリ」と気持ち悪い音と感触が伝わって来る。
ローラー部分を指で回すと、動きの悪さが如実にわかる。


中性洗剤を泡立てていく。重要なのは”泡”。


チェーン周りに手をつける前に、プーリーにこびり付いた塊を取っておく。
先にプーリーの汚れを落としておくことで、チェーンに汚れ移りしなくなる。
ディグリーザーには自転車の洗車に欠かせない、フィルタークリーナーを使用。
使用するブラシは、毛にある程度の硬さがあるものを。

フィルタークリーナーで各部位の汚れをしっかり落としていく。

チェーンはブラシで汚れを磨き落としていくというよりも、フィルタークリーナーをチェーン内部にしっかり浸透させるようにしていく。
スプロケットは裏側も丁寧に。


全体によくフィルタークリーナーを馴染ませたら、洗剤の泡を固めのスポンジで使って洗い流していく。
ポイントは片側から抑えながらチェーンを回すこと。
両側から抑えてしまうと、ローラー部が回らず、うまく洗浄できない。


駆動系を洗ったら、サドルから洗っていく。自転車の上部から下部に進んでいくように洗う。
冒頭でも述べたが、バーテープも洗うこと。
放っておくとバーテープに汗が染み込み、アルミバーの場合には汗に反応、腐食していき、盛り塩がされていく。


水で洗剤を自転車から洗い流したら、もう一度チェーンの洗浄に入る。
今度は水だけで、先程と同じように片側から抑えながらチェーンを回していく。
水気を拭き上げると...


写真だと分かりづらいが、ウエスには水だけがきれいに拭き取られている。
これでチェーン内部は綺麗に洗浄されたことがわかる。


次の工程に入ろう。
続いて使用するのは、ラスペネ。これは潤滑剤なのであるが、ただの潤滑剤ではない。
潤滑剤としての性能はもちろんだが、さらに水置換性の性質を持っていて、金属に付着している水分を弾き出してくれる。
この工程が非常に重要で、チェーンや可動部に水分が残っている状態で注油をしても、しっかりとオイルが乗らない症状に悩まされてしまう。
チェーンを洗ってオイルをたっぷり注したが、何だかオイル切れしているような抵抗や音を感じる、といった経験はお持ちではないだろうか。
それは水分がまだ残っている状態で注油したり、まだ汚れを落としきれていなかった為に、オイルがしっかり馴染んでいないという事が多い。



フィルタークリーナーで洗浄した各コンポーネントの可動部にラスペネを注油していく。
ブレーキは可動部だけに注油を。くれぐれもブレーキシューにかからないように。


もちろん、チェーンにも。
ラスペネをしっかり吹き付け、馴染ませてから、余計なオイルを拭き取る。


いよいよ、最終段階。最後の注油だ。
ラスペネによって水が除去されオイルが浸透しやすくなっている状態で、チェーンにはメインのチェーンオイルを注していく。

チェーンルブには”Speed”と”Power”があり、各々粘度が違う。
個人的な感覚としては、Speedはダイレクトな踏み心地と軽さが特徴で、Powerはチェーンが力をグッと受け止めてギアとガッチリと噛み合っていくようになる。
好みやに状況よって使い分けたり、はたまた2つを混ぜて使うという技まで存在する。
普段は純粋なSpeedのダイレクトな踏み心地感が好きで、こちらをチョイスする。

今まではいわゆる”ウェット系”や”パワー系”の粘度の高いオイルのカッチリ感が好みであったのだが、このWAKO'Sのチェーンルブを使用するようになってからは、この粘度の低めのオイルであるSpeedが好みになった。
他社との明確な差を感じて頂きたい。


さて、基準となるチェーンの繋ぎ目をスタート地点にして1コマずつ注していく。
ここでのポイントは、ローラー部の片側にオイルを注して、ローラー内部にオイルが回りやすくすること。1周したら反対側も。


注油し終わったら、余分なオイルを拭き取る。その際にも、ウエスを片側から押し当てることを忘れずに。
コマを回してみると、ずっとクルクルしていたくなるような気持ちのよい回り方をするはずだ。
手にもほとんど汚れがつかない。
これで一晩おけば内部までしっかりとオイルが浸透し、余計な油が揮発してベストな状態へ。

この洗車方法と注油方法だと、本当にオイル切れが起きない。
雨練や先のフィリピンでのスコールでも、油切れしてチェーンが鳴くことがなかった。


仕上げに、皆んな大好きバリアスコートで磨き上げる。


ビカビカになった自転車。


あゝ、その光り輝く機能美といったら...色気すら感じるではないか。
そのチェーンの艶やかさとしなやかさたるや、思わず手で触れたくなる衝動に駆られる程だ。
走り出せば、なんと心地の良い踏み出しと力が伝わっていく感覚であろうか。


フィルタークリーナーが余った場合は新聞紙等に吸わせて、各自治体の定める処分方法で処理したい。

また洗車の途中で気付いた気になる点は、早めに対処しておくこと。
自分で責任を持って間違いなく処理できるならば良いが、少しでも不安を覚えるならばショップへ持ち込み、きちんと整備して頂きたい。

今回はあくまで、洗車の1つの例として簡単に紹介させて頂いた。
もし身近に洗車も教えてくれるようなショップがあったら、そこで教えてもらうのも良いだろう。
そのようなショップが無ければ、洗車に関しての書籍などもあるので参考にしてみてはいかがだろうか。


また今週末3/11のキナンAACAカップにて、WAKO'Sニュートラルサービスを出展していただくようなので、ぜひ会場へお越しいただき、プロのメンテナンスを受けてみてはいかがだろうか。
ここでは書き記せてないノウハウや、まだまだ私達の知らない情報を聞かせてもらう事ができるかもしれない。
プロの技は見ているだけで、学べることがたくさんある。


昨年末にも和光ケミカル様より、洗車のレクチャーをしていただいた。
実施しながら洗車に関するロジックをご教授頂き、普段の洗車が一変した。

ぜひ今週末は長良川サービスセンターへKINAN AACA CUP(枠があれば会場にて当日エントリーも可)に参加、そしてWAKO'Sブースにてレクチャー等を受けて、ライド後の洗車に挑戦されてはいかがであろうか。

青き踏む
眩くなるたび
ヨネックス
春泥浴びて
いざ始まらん

株式会社和光ケミカル
WAKO'S